ニンジンの除草。
隣のウネでは、まだ芽が出かかっているニンジンうねの灌水中。
時折、風に乗って水しぶきが飛んでくる。
なんだか気持ちいい。

恋愛の相談に乗っていて、若いときの自分を思い重ねることがよくあるけど、昔と違うのは今の通信環境。
ケータイ、メール、ツイッターにフェイスブックにミクシーに．．．　昔と違って、今は出会いにも連絡手段にも事欠かない。
昔は、ケータイもなかった。せいぜい、ポケベル。
ほとんどの場合は、相手の女性が一人暮らしとかでなければ「誰が電話をとるんだろう」と緊張しつつ、相手の家に電話するしかなかった。

今は、ケータイにしてメールにしても完全に特定の相手しか出ることがないから、お父さんが電話に出たときの予行演習などする必要はない。

出会いはいい。しかし、逆、つまり別れるときは今の時代の方が困るのだ。
簡単に相手に連絡がとれる分、ふられた相手に何としてもまた連絡をとりたいという欲求を抑えるのが大変なのだ。
電話もメールもしなくても、パソコンを開けばfacebookで相手の画像が勝手に飛び込んでくる。

それが、他の男と楽しげにいるところだったりしたら、それはやはりたまらない。思いが反響・増幅して、ついには「最近は、俺にはこんな笑顔を見せてくれた事無かったのに」なんて恨み節まで出てくる始末。
もちろん、facebookだってツイッターだって、しかるべき処理をすれば相手の画像や文章が自分のパソコンに映らなくなる。

それは当然、分かっているが、それが出来ずにいるから悩む。葛藤、葛藤、葛藤。
見たくないけど、見たい．．．で、見て、ガッカリする、恨む．．．自己嫌悪。
この繰り返し。

まったく、ネットも罪なものだ。