2012/02/24 (金)
明日は一日、展示会に参加ですから今日のうちに、先日ここにかいたCDプレーヤの故障を直しておきます。
症状から察して、デジタル系の電源回路が故障だろうな〜 多分、整流ダイオードが死んだな〜 と漠然とは思っていました。
で、蓋を開けました。 この蓋が重いのなんのって..鋼板を銅メッキしたものですが、蓋だけで重さ3キロあります。 まぁ、蓋をあけてびっくりです。なんとまぁ手の込んだ作りでしょうか。 しかも、端子やコネクタの所々からバイパスコンデンサをシャーシアースに飛ばしてあります、直に半田付けして。
基板を出すためには、それらの半田付けを全部外さないといけません。性能を追い込もうという努力はわかりますが、作業性は劣悪です。
まずは..と目星をつけた電源ダイオード。 はい、見た目にも思いっきり怪しいです。 まずは、ダイオードを疑って外します..と書くとあっさり外れたように見えますが、基板は二階建て。まずは上の基板を外さないと電源部がある下の基板にはアクセスできません。
普通、この手の機械はシャーシの底板を外せば底面から基板にアクセスできるのですが、この機械はシャーシがアルミダイキャスト製、底板は側面と一体化されています。 だから、基板をシャーシから外してひっくり返すしかありません。しかもいくつかのパスコンの半田付けを外して。
やっとのことで基板を引っ張り出してダイオードを外し、測定してみると案の定、死んでおりました。
電源回路の電解コンデンサもいくつかは放熱器の熱であぶられて膨らんでいます。 これも、もう交換しないとダメです。 手持ちのコンデンサでは足りませんでしたので、店へひとっ走りでコンデンサを買ってきましたよ。
ダイオードもコンデンサも交換して、仮に組み付けて、ドキドキのスイッチオン。
スイッチを入れると、キュィィーン と軽い音がしてディスクが回転しました。表示も問題なし。 再生スイッチを押すと、演奏開始。 電源の故障が他に影響を与えていたらどうしようかと心配していたのですが、他の部分は無事だったようです。
組付けを元に戻して、ついでにメカ部分をグリスアップ。 もう一度、動作確認したのち、上蓋を閉めて修理完了です。
でも、まぁ、なんと言いますか、もうあんまりは修理したくない機械でもあります。 細かい細工が多いです。基板を止めるのに一カ所だけ絶縁ワッシャーがかましてあって、シャーシから浮かせてあるとか、色々。
多分、それをやることで0.数dBとかノイズが下がっているからやっているのだとは思います。多分、相当試行錯誤したのだと思います。 が、面倒ではあります。でも、今の機械はここまで絶対にやんないよな〜 ある意味、執念を感じましたね、メーカーはもうとっくにつぶれちゃったけど。
明日は ボランティアのつどいの日。一日展示会場だから、今日は早く寝ようっと。
画像1 修理前 画像2 底の基板をひっくり返したところ。シャーシはハニカム構造のアルミダイキャスト 画像3 修理あと。画像1と比べるといくつか部品が変わっています。
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