2011/11/30 (水)
職業に貴賎なし という言葉があります。
誰がいつどのような場面で初めて使ったのか、ちょっと調べてみたけどよくわかりません。 (NHKのことばおじさんにぜひとも調べてもらいたい!)
文字通りにとらえれば、職業には高貴も卑しいも無いよ という意味ですが..
例え、どんな職業でもそれを必要としている人がいるのだから、職業の種類によって尊さにはかわりはないよという意味でしたら、私は納得できません。
必要としている人がいる..という点は異議はありませんが、そもそもそのような需要と供給関係が世の中にとって意味があるかどうか..と考えたら疑問符が付く業種がありますので。
よく出てくる話ですが、ある特定の職種やそれに携わっている人が本当に必要とされているかどうか論議される場合 「世の中にはそれを必要としている人がいる」あるいは「それで食っている人がいる、経済活動の一環だ」という意見が出てきます。 このような意見は,私には甚だ疑問でなりません。 それなら「職業にすれば何でもオッケー」じゃん..って事になりますからね。 このように職業を全て聖域化すべきではないと、私はよく思っています。
またひねくれた解釈かもしれませんが「職業に貴賎は無いから、だから賃金が高い安いなど気にせずに、仕事にまい進するように」とも、とれなくもありません。 そもそも「職業」という言葉が、報酬を受ける事を前提としているので。
ですから、報酬を伴わない、例えば家事労働とか奉仕活動のような行為は、この言葉には含まれて無く、これだって必要としている人がいるのは確かですから、それから考えると「職業に貴賎」は、これまた一部の人にとって何か都合がいい言い回しではないかい? という感も否めません。
そんな種々の事情で、自分ではなるべく使わない言葉の一つです。
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今日は、お菓子屋さんと打ち合わせ。 地元のお菓子屋さんと、お菓子でコラボを検討中で、先方も大いに乗って頂けたご様子。
「お菓子にウチの農産物を使ってくれ..という話は山のように来るけれど、ここまで真剣に提案してもらったのは初めてです」とのお言葉を頂く。 さて、具体化しますかどうか..
私としては、直売所へ足を運ばない層でもお菓子には興味を持つだろうということで、地元の新たな層へ地元の農産物を浸透させる意味があるとの事でお菓子という切り口を考えてみました。
お菓子屋さんは、作り手だけではなく、その素材のでどころもきちんと自分で説明できるようにすることで、他のお菓子屋さんとの差別化をはかりたいとの意向です。
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