納豆工場見学/消費者の怠慢
2011/09/07 (水)

今日は、地元の納豆工場の見学に行きました。

地元の有志団体が「食卓の原点回帰を考えよう」とテーマに、食に関するイベントをやっています。

地産地消をすすめる農家としては、当然、見過ごしておくことはできません。
今日のイベントは、その団体主催のイベントの1つです。

前回は、味噌蔵を見学しました。
今回は、納豆ということで、大豆つながりですが、それは偶然です。

工場の入口で、帽子をかぶって白衣を上から着て工場へ入ります。
納豆工場と言っても、大工場ではありませんからね。従業員の方が数人程度働いておられる程度の規模です。

それでも、材料にこだわり製法にこだわって納豆を製造されている事がよく分かりました。
業務用スーパーへ行くと、3パック40円位の納豆が売られていますが、私から見たら異常な価格です。

でも、買う人はそういうものを買うようで(今日の参加者の中にも、そういうのを常食している人がいました)正直、安い製品の無いこの工場は、それらの安い納豆の影響を受けていると言っていました。

また、外国から大豆がもう思うように買えないというお話しがありました。
日本はお金は出さないくせに、遺伝子組み換えはイヤだとか、その他の品質にうるさい。で、買ってもちょっとだけ...

生産国からすれば、無理にそんなところへ売らなくても、もっといい値段でたくさん買ってくれる(しかもあまり小うるさい事を言わない)国は、他にもある(具体的には中国)ということらしいです。

実は、見学者の中に味噌屋さんもいて、一緒に話を聞いておられたのですが、同感されたようでうなずいておられました。

結局、農産物の輸入はカネと量だけの問題なんだと言う事をまざまざと見せつけられた話でした。
そういえば、先日は流通関係の人と話をした時も似たような話が出ていましたっけ。
カネは出さない、品質には非常にうるさい日本の消費者は、ある意味ガラパゴス状態だと。
バイイングパワーも少ないので、それも生息数の少ないガラパゴス諸島の動物にそっくりだと。

「もう、私達が海外へ買いに行っても見向もされないですよ。そんな現状をきちんと理解しようとしないのは、日本の消費者の怠慢ですよ」
この言葉は、キツイようですが実際の食品流通に関わっている人の偽らざる気持ちだと思います。

余談ですが、納豆菌を身体に付着させたまま味噌蔵に入ると、納豆菌は味噌に付いてしまい、台無しになるそうです。(これは酒蔵についても同じ。また、納豆だけではなく乳酸菌もダメです)

画像は納豆工場内の様子。写真撮影ok その画像をどう使おうと許可不要という、太っ腹な工場でした。
これは、包装に経木を使った納豆。赤松の経木だそうです。経木を自動梱包できる機械は無いので、ご覧の通り全部手詰め!

明日は、一日しっかりと農作業。

明後日は、カメラマンが来て畑で写真撮影。そして、午後からは歌手やっている友人のバースデーライブ。
9月は予定が立て込みます。


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ohyakusyou2001の地産地消日記
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