2011/07/28 (木)
昨日の日記にも書きましたが、東日本の17都県に堆肥の施用自粛のお願いが、農林水産省から出ています。 家庭菜園家の皆さんも、ご自身の身を守るためにどうぞお気を付け下さい。
久しぶりのまとまった雨となりました。畑がカラカラでどうしようもなかったのですが、かなり潤いました。 しかし、マルチの下はまだまだ。今日は一日降って欲しいところです。
と、このように雨は植物に恵みももたらしますが、放射性物質も一緒に降ってきます。
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先日来、主に食品の汚染が測定できる放射線計測器を調べていますが、いくつか分かった事が..
・簡易な放射線モニター装置で表面をなぞるのは意味が無い。(食品が発する放射線は、バックグラウンドノイズに埋もれる)
・素人が何ら講習や教育を受けることなく、計測することは非常に難しい。
・いわゆる「ガイガーガウンター」は食品の放射線を測るのには不向き(表面に放射性物質が付着しているかどうか位(しかも高濃度に)は使えるらしい) 吸収されているものには使えない。
・ガイガーカウンターは、おおよそ年10%程度の割合で感度が低下する。よって最低、年1回の校正が必要。
・ガイガーカウンターは消耗品なので寿命がある。(実際の寿命については分からず..)
ということで、食品や堆肥の計測に適した機械で最も安いものは..と調べたら 200万円でした。(事故前は120万円だったという未確認情報アリ) で、校正費用は、15〜20万円。年1回の校正にこれだけの費用が必要です。これはガイガーカウンターではありません。
表面の測定だけなら、ガイガーカウンターで数十万円ですが、これからの問題は表面への付着だけではないですからね。
いずれにせよ、ウチでは買えないシロモノ。業者委託だな。
ちなみに、一部のスーパーでやっている、売り場に放射線計を置いて、買い物客に使ってもらっているやり方ですが、科学的な意味合いは無いそうです、心理的な意味合いはあるでしょう、多分。
で、この手の放射線測定器、高騰しています。 もう、ロシアやら中国やらウクライナなど有象無象のメーカーの品が日本に大量に押し寄せているそうです。 平時は$30程度の品物が、今は$100越えているとの話もあり、今やこういったメーカーにとっては日本は草刈り場状態のようです。
ちなみに、数値を公にする責任がある測定現場では、ロシアや中国製の測定器が使われる事は無いそうです。 みんな日本製、アメリカ製、ヨーロッパ製です。 もちろん、個人ユースならどこのを使っても構いませんが。
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