上京 オーガニックシンポジウム参加
2011/06/10 (金)

今日は、シンポジウム参加の為に上京しました。

朝一番の高速バスで出発。高速道路を降りてからのひどい渋滞のために、30分ほど遅れて到着しました。

その後、地下鉄でシンポジウム会場へ移動。
今日参加したのは、オーガニックのシンポジウムです。

冒頭のディスカッションは、有機農産物を生産側から見た意見と消費側から見た意見のやりとり。
さすがにしっかりしていますね。

その後、市場規模調査の報告。

午後はパネルディスカッション。パネリストは、らでゅっしゅぽーや、パルシステム、ABCクッキングスタジオ、大規模有機農家(認証取得)、農業ジャーナリスト。

途中、農林水産大臣が割って入って挨拶。

全体的に、レベルの高いシンポジウムとなりました。

最後の方で、司会者が「有機には二種類あって...」と言いながら苦笑い。(認証を取得した有機と、認証を取得しない有機の意味)
隣の席の有機農家の人とちょっと話をしたら、その方、認証を受けた農家で「自称有機の人達は云々..」という表現。

まぁ、たしかにコストをかけて有機認証を受けた農家にとってみれば、認証をうけずに有機を名乗る農家は面白くない存在でしょう。
この話、有機の世界では少しタブー化し始めているような印象を受けましたね、今回のシンポジウムで。

会場で、知っている人二人に出会いました。
みなさん、忙しいこの時期に、わざわざ東京までご苦労様です。
みんな勉強しているんだな〜 と感心しました。

今回はオーガニック市場のマーケティング調査報告会という位置付けの開催ですが、その調査結果から興味深かったデータをいくつか..

有機・オーガニックという言葉の認知度は97%。ただし、定義をきちんと理解している人はわずか5%。
46%の人は、法律で規制されている事さえ知らなかった。

有機農産物の購入先として挙げられた直売所などを追跡した結果、有機農産物の取り扱いがないところが多数見つかった。結果、消費者は有機農産物ではないものを有機農産物と思い込んで購入している例が多数と推定(上の理解度からも考えるとこの推定は妥当でしょう)

有機食品の栽培履歴などが信頼できるか?という問いに、半数近くの人が信頼できない、どちらとも言えないと回答。

日本の消費者における有機食品の購入動機は、自信への安全や健康、そして味といった利己的なものがほとんど。
環境負荷が少ない、理念に共鳴といった社会性・公共性的な利他的な動機は低い。

生産者は環境負荷に対する意識は高いが、流通、小売り、消費者と川下に下っていくに従って、環境に対する意識は低くなっていく。

客単価が高い高級スーパーほど有機農産物の販売額の伸びが大きいが、一般価格帯のスーパーでは、できれば扱いたくないと考えているところがほとんど。



 
ohyakusyou2001の地産地消日記
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