2011/02/18 (金)
農業会の一部でエコファーマー(環境保全型農業に取り組む農業者)についてもめています。
エコファーマーとは.. http://cyber.pref.kumamoto.jp/Chisan/Content/Html/ecofarmer/eco.asp
何がもめているかというと... 23年度より、このエコファーマー認定を受けた農家に国から直接支援が行われることになりそうだからです。
問題は、基準を満たし新たにエコファーマーになった人には、支援金が支払われます。 ですが、従来からエコファーマー相当の技術を導入していて、エコファーマー申請をしていない人にとっては支援金が支払われないというところにあるのです。
全くおかしな話ですが、直接支払いを受けるには、一旦、農法をエコファーマーに該当しないものへ切り換え、新たにエコファーマー申請するという手続きを踏まなくてはなりません。 なんじゃこりゃ..という感じですが、実際制度はそのようになっています。
先ほど、県の担当部署に電話で確認しましたが基本的にはやはり、そうでした。(申請上のテクニックの抜け道は、どうもあるらしい..電話でははっきり言わなかったけど)
今までは、エコファーマーというのは商品に表示ができるかどうかだけの問題だったので、あまり気に掛けられませんでしたが、こんどエコファーマーに補助金がでると言う事で議論がわき起こっています。
エコファーマー制度は、平成11年度から始まりましたが、それ以前からエコファーマー相当の農法を取り入れていた農家にとってはまさにこの通りですが、11年度以降、この農法を新たに取り入れた(新規就農も含む)については、制度上だけの問題だけでなく、申請しなかった農家の側にも一定の責任はあります。 やはり声を上げないといけない訳です。
このような意見がたくさん出たので、国は何らかの方法で既存のエコファーマー相当の農家を支払い対象に入れる枠組みを考えると思いますが、どこで線が引かれるのか見ものです。
この「エコファーマー相当の農家」は、一般的には有機農家(JAS認証を受けていない)と呼ばれますが、うまく枠組みをつくらないと、JAS認証を受けた有機農家から「認証をとってない農家を認めるのか?」と反発も出そうです。 かといって、ゆるゆるにすれば勝手に「俺は有機農家だ」と言って補助金受け取る輩もでてきますしね。
さぁて、どうなるか..
先日、長野県でもこの直接支払いの説明会がありましたが、大変紛糾したと聞きました。 行くつもりだったけど、急に用件が入ってしまって行けませんでした。 もし行っていたら面白かったかも?
新規で畑を始める人は、基準さえ満たせばいきなりエコファーマーになれるということなので、私は取得する方向で動いています。
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