お米の交換/リンゴの矮化栽培
2011/01/29 (土)

遠隔地に住むある農家の方とひょんな事から知り合いになりました。

米農家の方ですが、勉強のために色々な農家の米を食べてみたいと言われていたので、お米を交換する事になりました。
まだ、頂いたお米を食べていませんが、正直、味については我が家の米の方が負けていると予想しています。

米粒を見たところでは、見た目は我が家の方が上です。

その方、こうしてあちこちの農家の米を食べて勉強しているようで、全くもって感心します。

これから、米農家はとにかく味を追求しないといけないと思います。
で、価値を認めてくれる人がお客さんです。
アメリカでも中国でも、ロシアでもイギリスでも価値を認めてくれる人のところへどんどんと売るべきです。

農協が米を輸出する準備を始めていますが、産地をごちゃ混ぜにするようなミソクソ一緒くたにするような米の輸出の仕方はして欲しくないと思いますね。
きちんと、良い米はストレートに評価されるような輸出形態を考えてもらいたいものです。

売る側も競争なら買う側も競争です。
良いものはきちんと評価しないと、良い品はみんな評価してくれるところへ流れていってしまいます、国内外問わず。
工業製品なら売れるからって増産できるけど、農産物は簡単にいきません。
日本産の米なのに、日本人が買い負けるなんて現象も珍しくなくなるかもしれませんね。

腑に落ちない点もあるかもしれませんが、そのような状態は、日本農業の強化が成功した形の一つと言ってもいいでしょう。

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今日は、リンゴの新矮化栽培の説明会に行ってきました。
説明員が集まった人を見渡して開口一番「若い人しか飛びつかないかと思いましたが、思ったよりベテランの方もいらっしゃって..」 ちょっと笑いました。

新矮化栽培とは、現在、ヨーロッパなどでは主流となっている栽培で、リンゴの木を75〜125cmという密植間隔で植える栽培方法です。
ほとんど、野菜レベルの株間です。
ただ、畝間の方はスピードスプレーヤが入れるように3m程空けます。

この栽培方法は、樹を高くしないので何と言っても管理が楽です。
生っている果実の8割がハシゴを使わなくても収獲できます。

また、剪定にも専門的な技術を必要としません..というか、剪定そのものをほとんど必要としません。
省力的な栽培が可能です。
反収も、従来の栽培よりもはるかに多くなります。
理屈上は、食味の向上も見込めます。

ただ、欠点もあります。
それは初期投資がかかる点です。
反当たり200本以上の苗木を植えるので、苗木代がかかります。
あとは、樹が小さいので凍害を受けやすくなります。

しかし、驚異的な反収と省力化、これは魅力です。
今なら、初期投資の半分以上は補助金でまかなえます。



 
ohyakusyou2001の地産地消日記
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