2010/08/05 (木)
万能基板への部品レイアウトにフリーソフトウェアを使ってみました。 今までは、紙と鉛筆でやってました。
ちょっと変わった部品になると、もう、モデルが登録されてないのが、ソフトでやるときの面倒くささですね。
「情熱の真空管アンプ」という本があります。 定年退職を迎えた、昔のラジオ少年に人気がある本のようです。 私はこの本は持っていませんが、筆者のサイトは見ています。 http://www.op316.com/tubes/tubes.htm
で、このサイトに部品頒布のページがあります。 手に入りにくい部品や、選別して特性を揃えたトランジスタなどを、筆者自らが頒布しているのです。
このページを読んでいたら、面白い事が書いてありました。 何と、農家に限って部品と農産物を物々交換する事が可能なのだそうです。 非常に興味深い...実際に物々交換している人はどれくらいいるんでしょうか?
部品頒布のページ http://www2.famille.ne.jp/~teddy/tubes/buhin.htm
ヘッドフォンアンプは、組み立てに入りました。 回路シミュレータの計算では、32オーム負荷時に1200mWの出力が出る事になっています。
しかし、実際に試作してみるともう少し出そうです。 使用するトランジスタのspiceモデルが無かったので、回路シミュレータの標準トランジスタで計算した事が、この差の原因のようです。
実際のトランジスタは、もう少しhfeが高いようです。 アイドリング電流が設計値よりだいぶ高いです。 この状態では、純A級動作です。かなり発熱します。 定数を変更して、アイドリングを減らしました。 これで、発熱は相当減りますが大音量時にはAB級動作となります。
最大出力で出力をショートしてもトランジスタの破損や抵抗の焼損が無いことを確認しました。 もちろん、ずっーとショート状態ではダメですが..多分、放熱が間に合わなくなりそう..
業務用のヘッドフォンアンプを見ると、出力はだいたい歪み10%時に1000mW程度です。 きちんと、ヘッドフォンを鳴らそうと思ったらやはりこれくらいの出力は必要という事なんでしょうか。
このヘッドフォンアンプでは、ノンクリップで1200mWは得られますが、実際はもう少し余裕があります。 普通のCDプレーヤーでは、16bit全部振り切らせてもこのアンプをクリップさせるだけの出力は出せませんけど。
ちなみにiPodのヘッドフォン出力は20mWくらい、安いMP3プレーヤになると数mWというのもあるようです。 1000mWの出力と言う事は、それ以上の容量の電池が必要ということです。 ポータブル機器は電池に制限があるから致し方ないのですが。
画像は、左がソフトウェアで書いたもの。 右が実際に組み立てたもの。 大きな抵抗やコンデンサが、ソフトに登録されてなかったために、ちょっと感じが違います。
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