2010/04/15 (木)
ソフトバンクの携帯電話に乗り換えた知人。
「ソフトバンク使えねぇ〜!!」 と叫ぶ。
そう、このあたりでは通じないのである、ソフトバンクは。だって基地局がロクに無いもの。 いくら面白い端末を出していても、通じない携帯電話に意味は無い。単なる箱。電話帳にはなるか...
周囲の人に「お前、何やってるんだよ」とか「犬にダマされたな」 「上戸彩がそんなにいいか?」 と言われ放題。
だから、ソフトバンクはもう携帯電話をヤル気が無いんだから、あんなの買っちゃダメだって..って、自分も前に言ったハズだが。
ソフトバンクって、そんなに通じにくいのかな..とサービスエリアの地図を調べたら... 県内の高速道路のPAやJRの駅でさえ、サービスエリア外のところが.. うーん、確かにダメかも....
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 書籍 「有機栽培の野菜つくり」 今、有機農業界をときめかせているアノ人の本。 著者の本業は何かはよく知らない。 肥料屋さんをやっている事は知っている。
窒素を効かせすぎると軟弱になりやすく、病害虫の被害を受けやすいことは、経験的に知られていた。 これらの理由を分かりやすく解説し、どのようにしたら良いのか述べてある。
が、しかし、記述は全体として漠然。イメージ的というか、概要の記述が多い。 本書を読んで、実際に肥料選びをしたり本書の栽培を実行しようとしたら、かなり苦労や試行錯誤が伴いそうだ。
作物が炭水化物を吸収して..とあるけど、具体的にその炭水化物が何なのか何ら記述が無い。 このあたりは、きっと、本書しか触れていない部分だし、著者の言わんとしている事の核の部分である。 もっと突っ込んだ解説が欲しかった。
くどく、何度も書いてある部分もあれば、あっさり一行、二行で終わらせて「おいおい」と思わせる部分もあり、文章としてのバランスも良くない。 また、当然、これは書いておかなくちゃダメでしょう..ってのが書いて無かったりする部分も。 全体的に、アバウトさを感じる。
巻末のプロフィールには「客観的なデータを駆使した有機農業の実践を..」とあるけど、本書にはそのデータがほとんど見当たらないのも気に入らない。
文書をもっと最適化して、くどくどと何度も繰り返される部分をスッキリさせ、かえって分かりにくくしているイラスト、意味のほとんど無い写真を整理すれば、データを載せるスペースはいくらでも作れると思うのだけど... 本の厚さもそこそこあり、価格も良い価格なのだけど余計なものを載せて水増ししてある感がぬぐいきれない。
また、ミネラルの記述については「どこにそんなデータが?」という記述もあれば「最近は否定されているんだけど..」という、やや古い記述もある。 少し先走りすぎの感がある。
また大事なのは、どのレベルで話をしているかという事だ。 ミネラルで病害虫が防げると言うのは事実だと思う。 しかし、大量の窒素などで作物の状態が修飾されている慣行栽培の作物では、あまり実感できないだろうし「効く」とはいっても、農薬よりはずっとマイルドで遅効的だろう。それに多分、同じ作物でも品種によって違いがあるはずである。 そのあたりをきちんと述べておかないと、ミネラルをやれば全てOKと勘違いする人も出てくるだろう。 この点、先日紹介した書籍「ミネラルの働きと作物の健康」ではきちんと述べられており、著者の誠実さを感じる。
この著者の来歴はよく知らないけど、文中、言葉の定義が揺らいでいたり、記述にあいまいな部分があったりすることから、研究畑の出身では無い気がする。
否定的な事を書いたけど、基本的にはこの本に嘘は書かれていない。 無農薬で栽培しようと思った時は、こんなところにまで気を遣ってありとあらゆる方法を使って総合的に病害虫を防ぐ必要がある事に気づかせてくれる本だ。 更に詳細に突っ込んだ続編本が出たら、多分買う。 同じレベルの話を書いた本が、手を変えて出ていたら買わない。
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