無農薬の米・有機の米/2トラ38/アシモの中の人
2010/04/13 (火)

引っ越し作業の続き。

今日は二往復。荷物を積もうと、トラックをビニールハウスに寄せたら...つっぺった!(スリップして動けなくなった!)
もう大丈夫だと思ったが、昨日までの雨でぬかるんだところにタイヤがはまり、動けなくなった...

四駆の車じゃないからねぇ...

二トン車ともなると、ウチのトラクタで引っ張ったって動きやしない。
かくなる上はと、スコップで地面を掘ってそこへ板を突っ込んで...

もうちょっとのところで上がらない。
ギアを一速に入れエンジンを吹かしクラッチをつなげると、ちょっと上がりかけるけどすぐに動けなくなる。
クラッチを切ると、また元の位置に戻ろうとしてバックし始めるので、ギアをバックにしてエンジンを吹かしてクラッチをつなげる。

バックで上がりかけて動けなくなったらクラッチを切り、車体が前進して元の位置へ戻ろうとするのに合わせて、ギヤを一速に入れて前進..勢いが付いているので最初の前進よりは少し前に進む。
前進で動けなくなったら、今度はバック..

こんな要領で小刻みに前進後退を繰り返し、段々と車体の前後の振れを大きくしていき、勢いが付くのを待つ。
ちょうど、振り子の振れが段々と大きくなっていくように。

そして、勢いを付けて前か後ろに脱出する。
舗装道路など安定したところに出るまでは、決して途中で止まってはいけない。

脱出できるまでに20分近くかかってしまった...

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近所で無農薬栽培をやっている人が、もう無農薬米はダメだと言う。
何がダメかというと、段々売れなくなってきたらしい。

大規模に無農薬米を手がけるところが増えてきて、価格が下がってきたので値下げしないとなかなか売れないようだ。
言われて見れば、クレジットカードの明細書と一緒に送られてくる通信販売の冊子にさえ、無農薬米や有機米が出ているくらいだから、かなりの量が生産されているのだろう。

安く手軽に買えるようになって、嬉しい人もいるには違いないけど、生産者の姿形も見えない、単に「無農薬」「有機」という記号が付いたお米なんてどれくらいの意味があるのだろうかとも思う。

いや、本当に無農薬なのか、有機なのか疑えという意味ではない。

JAS有機だって「有機」と名乗る為の色々な基準はあるけど、あくまでも使って良い資材や栽培方法を規定しているだけだ。
その規定にのっとった農産物を、化石燃料を使ってはるばる地球の裏側まで運ぼうが、畑の隣の家の人が食べようが有機作物は有機作物である。

真に家族の健康を願って食べている人にとっても、飼い犬へ餌としてくれている人にとっても、冷蔵庫の中で半分以上腐らせてしまう人にとっても、有機は有機。

有機JASの制度が整備されて、確かに生産面においては、自称有機、勝手に有機は減った。
規定さえ守っていれば歴とした有機。規定以外の部分はどうなっていても問われない。

一見、制度が整ったことによってしっかりしたかのように見える有機栽培だけど、思想の肝心なところはなおざりのままに見える。

かなり以前、規格のとりまとめにも参加された有機栽培の大家にこの点を質問した事がある。
が、結局、コーデックスの基準で云々..という程度の答えしか返ってこなかった。

が、その大家がその有機認証をとらず「消費者との提携」を理念に農業を営んでいる..これがその人の答えだと私は見た。

提携という考えがベストだとは思わないが、無農薬・有機を単なる付加価値を示す記号とすることも私は反対だ。

就農して十年以上たったが、まだこの点では思考的な模索が続いている。

「何を甘っちょろい事を言っているのだ。プロなら結果で勝負だ!」という意見があるのも承知だ。
それに、見方を変えれば、人的つながりを商品の差別化に使っている..との考え方もできることも承知だ。

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2トラック38の(ツートラック サンパチ)オープンデッキ。
困った事がある。テープが手に入らないとかではない。
録音する素材が無いのだ。
CDを録音したってしょうがないし、まさか、これをかついで鳥の鳴き声をとる訳にも..
バンド仲間がいるわけでもないし、楽器の趣味も無い。

やはり、インテリアか...

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特ダネ?! アシモの中の人に独占取材成功!
http://kyoko-np.net/2010040801.html

 
ohyakusyou2001の地産地消日記
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