CDとビデオの意外な関係../もう農業はダメ?/ニームオイル/トラクター
2010/04/04 (日)

CDとビデオが意外な関係にある事を知る人は少ない。

ちょっと詳しい人は、CDのサンプリング周波数が44.1kHzである事はご存じだと思う。
この44.1kHzがビデオと関係がある。

昔、デジタル録音が始まった頃は、今のように大容量のメモリがある訳ではなく、何にデータを記録するか大問題だった。

そのとき、データの記録媒体として利用されたのがビデオ。デジタル信号をビデオテープに記録したのだ。
既存のビデオデッキに外付けのアダプタを接続する事で、ビデオデッキにデジタル音声を記録できるようにしたのである。

このデジタル音声が記録されたビデオテープをテレビで普通に見ると、下の画像のような画が現れる。白黒がそれぞれ、デジタルの"0"と"1"に相当する。(残念ながら白と黒、どっちが0か1かはよく知らない。でも見た目は黒が0のように思う)
言うなれば、ビデオに「音を録画」した訳だ。

ビデオにデジタル音声を録音する都合上、技術的な制約によりサンプリング周波数が44.1kHz(NTSC方式のVTRを使った場合、正確には44.056kHz)となった。

この算出根拠は、省略しますが以下の本に詳しく出てます。
「コンパクトディスク読本」 中島平太郎・小川博司 共著 オーム社

尚、録画した映像をビデオディスク化(当時実用化されていたレーザーディスク)したものが試作され、これが世界初のDAD(ディスクにデジタル音声を記録した媒体の一般名称。CDもDADの一部)となった。

ただ、テープ記録用に設計した誤り訂正方式では、ディスク再生時に生じる読み取り誤りに対応出来ず、ロクな音声は再生できなかったらしい。

どうでも良いけど(いや、良くない)最近、単位の不正確な表示が目立つ。
周波数を表す単位は kHzであって、決してKHzやkhzではない。

画像は、デジタル音声を録画したビデオテープの再生画像。
縦に帯が7本(一番左の帯は画面からはみ出しかけている)
左から、左チャンネル音声、右チャンネル音声という具合に3組。そして一番右の帯が誤り訂正の為の符号。実際には、さらにその右に誤り検出の為の符号がある。
デジタル音声が実際に目で確かめられる。

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久々に出荷場関係者と会った。
自分はもう、用事が無いので出荷関係の会議へ行くことも無くずっと会って無かった。

「今年の値段は(契約の)どうですか?」
と訊ねたら、表情が冴えない。
軒並み、十数%〜二十%の安値。白菜などは一箱400円を提示してきたところもあるようだ。(一玉67円程になる)
更に、数量提示すらないところもあるという。

数量提示が無いということの意味することは...市場の方が安ければ、お宅からの品物を断って市場から仕入れるし、市場が高くなればお宅から契約通りの安い値段でガンガンいれてもらいますよ...という事である。

小さいところだと、こうやって足元を見られる。
10haの作付面積を15ha程度に増やす事に意味が無いというのはこういうこと。
もっと正確に言うと、作付面積などはどうでも良い。
組織の扱い量がもっと増えないとダメ。それも、個人はもちろん地域農協では対応できない位のレベルまで増やさないとダメだ。

もうとにかく、合併でも買収でもなんでもして大きくなるしかない。
同じ作物を作っていたら、長野県の産地と群馬県の産地と岩手県の産地がくっついて同じ組織になったっていいのだ。

農家から見れば、種々の理由で抵抗感があるのだけど、他産地の不作で、たなぼた的な高値を期待するよりも巨大流通に互する位の大きな生産組織を作らないとますますジリ貧になっていくと思うのだが...
もう、この手の農業はとにかく大きくなるしかない。

で、話は戻って、先の関係者、最後に私に向けてこういった。
「いいときに辞めたね..」

あの〜 まだ農業で食っていくんですが...

地産地消だの消費者との提携だの、無農薬での栽培だのいう農家は、メジャー野菜の一般流通を扱っている人の感覚では、まともな農家とは思われてないんだよね。

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害虫に対して効果があるという、ニームオイル。
もちろん、農薬ではない。
業者が分析書を掲示して、安全性を訴えているが...小さくて字が読めないんですけど..
http://www.neem.co.jp/test.html

折角なんだから、もっと堂々と出せばいいのに。そうすればもっと面白いのに...結果だけ「適格です」って書かれてもねぇ..

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本日、トラクターを新規就農者へ引き渡した。
トラクターといっても16馬力ほどしか無い小さなもの。

新規就農者は、たいてい金が無い..いや、中には持っている人もいるけど..就農してすぐに家を建てちゃう人とか..

で、新規就農者が買うとしたら安い中古のトラクターが定番なのだけど、今はタマがなかなか見つからない。
既存の農家も新しいトラクターは買えないので、みんな古いのをずっと乗っているんだよね。

幸い、私は引っ越した先にトラクターがすでにあるので、古いのを彼に譲ることにした。
清掃して、オイル等を交換してグリスも入れて...今日、引き渡し。取り扱いの説明もした。

で、それだけで済むハズもなく、色々相談事などを聞いた。
話が肥料の事に及ぶと、彼はまだまだ自分が勉強不足だと実感したようだ。
彼ももちろん、勉強はしているが、彼の目指している栽培は化学肥料を使わない栽培なので、慣行栽培方面の知識は乏しい。
彼の教科書は、もっぱら有機栽培について書かれたものだから致し方は無いけど。

栽培方法は、思うようにすれば良いけど、知識は分け隔てなく知っておいた方が応用がきくと思う。

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ohyakusyou2001の地産地消日記
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