2010/03/25 (木)
また興味深い記事。
”「エコバック」人気が象徴!? “ステレオタイプな環境意識”から抜け出せない日本人”
http://diamond.jp/series/miyama_econews/10013/
ある企業による、日本人の環境問題に対する意識についてのアンケート結果。
本文より私が興味を持った点を引用すると..
>日本人は、地球温暖化に対して高い危機感があるにも >関わらず、「温室効果ガス少排出の燃料の購入」「温暖 >化防止商品の購入/使用」はゼロ回答。さらに、食糧 >自給率に対しても高い関心があるにも関わらず、「地 >産の食品購入」もゼロ回答。という結果でした。
また、次の部分も興味深い
>70%近い日本人が地球温暖化への高い危機感があるに >も関わらず、「個人では、何も出来ない」と感じてい >ます。一方、企業の有する新技術への過度の期待感や >(4)の回答からわかるような「政府と企業で何とか >してくれ」といった“丸投げ型思考停止”の傾向も見 >受けられます。
引用したこの2つの部分を見て思ったのは、日本人ってまだまだ自立心が足りないというか、お上がうまくやってくれると思っている人が多いなという点でした。 あるいは、何かにつけて騒ぐ事が目的であって、本当に自分も取り組んで解決しようと決心する人は少ないのかとも見て取れます。
結果、記事中では家庭における温暖化対策は目標ほど進まないだろうと書いています。 私もまったくその通りと思います。 「今までより便利でエコ」「手軽で簡単にエコ」そんな言葉がCMでよく使われますが、そんな事はあり得ないというのが私の考えです。
企業は、製品を買ってもらいたいためにそのような宣伝をしますが、あくまでもお客様に買ってもらうためです。 で、消費者もそれを選ぶことによって、何となく「賢い消費者」と言われたような錯覚に陥るのです。
お客様意識と環境問題は、まったく正反対の位置にあるものと考えます。 「自分は客だ」という意識を捨てきれない人間が環境問題に当事者として身を置く事は、とうてい無理だと私は思います。
そして、思考停止に陥っている日本人への処方箋として記事ではこう述べています。
> 「地球温暖化を第1階層に置いてやみくもに啓蒙する >よりも、環境問題の奥深さや繋がりを理解させる >こと」。これが“ステレオタイプ型思考停止”からの >脱却の処方箋です。
これ、自分が農業をやっていて実に痛感します。 上の文中の「環境問題」を、例えば「自給率問題」に置き換えても「農薬問題」に置き換えても、文章としては全く成立すると思います。
何かに付け、スポットしか見ずにそのスポットがあたった事柄と他とのつながりに何ら思考を巡らそうとしない、悪い言葉を使えば、浅はかで実にお目出度い日本人気質をずばりと書いた記事だと思いました。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 昨晩からみぞれ混じりの冷たい雨。
こうなると、心配なのが雨氷。
冷たい雨が樹木や建築物に当たって、そして凍る。 この氷が悪さをするのだ。
樹木の枝先に雨氷が付く。雨が降っている限り、雨氷はどんどんと成長して重くなっていく。 やがて、枝が垂れ下がり、枝が折れて落下したり、木そのものが倒れたり。 倒木が道路を塞いだり、電線を切ってしまったりする。
今日、スキー場も停電した。 停電すると、リフトが止まる。 乗っている人を救助用具で降ろさなければならない。 救助の準備をしている時に電力が復旧した。 幸い、救助活動はしなくて済んだ。
雨氷が架線に発生すると電車が動けなくなる。 架線とパンタグラフがうまく接触しなくなり、電気がとれなくなるためだ。
実は、雨氷は大雪よりやっかいだったりする。
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