肥料をやらないと/趣味は?
2010/03/20 (土)

肥料をやらずに何年も栽培を続けていて売り物になる野菜はできるか?

というのが今日のテーマ。

こういう事を聞かれると、実は何とも答えに窮する。
例えば、今まで一般的なスーパーや農協などに野菜を出荷している農家がこの質問をなげかけられたら、多分「出来ない」と答えるだろう。

でも、自分で宅配便などを使って個人やレストランに出荷している農家だったら、出来ると答えるかもしれない。

答えは流通の背景や農家の取り組み、消費者のとらえかたで大きく変わるものだから、何とも一概に出来る・出来ないと簡単には答えにくいものだ。

でも、この答えではご納得頂けないだろうから...

肥料をやらないと、耕作を続けるに従って作物は小型になっていく。
特に窒素を抑えると葉ものなどは確かに病気にかかりにくくなり、虫もつきにくい(たっぷり与えたものに比べて)

そんなのは、農家ならきっと誰もが知っている。

だけど、それを売る術を知らないし、今までの販売ルートではそのような品は売れない。
それになにより、そんなことより安く、安定的に、そして大量に供給されることの方が大事というお客さんが大勢いる。

一方、無肥料栽培の野菜を欲するお客さんも、それはそれで別にいる訳である。

お互いに、欲しい人がいるから作って供給するという単純な話であって、あんまり相手をけなし合う必要は無いのではないかと実のところ思っている。

以上は人間の都合から見た話。
で、次は植物の立場に立った話

植物の生育には一定の栄養素が必要なのは間違いない。
植えられた条件下で、その条件なりにあった育ち方をするだけである。
人間の思想や都合、ましてや経済状況など知った事ではない。
ただただ、置かれた環境下に即した育ち方をするだけである。

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今まで、趣味は? と聞かれたら、電子工作と答えていた。
で、ついでに真空管の収集と付け加える事もある(本人は収集しているつもりは無い)

今度から、新たに土壌分析を趣味に付け加えようと思う。
「あなたの趣味は何ですか?」
「真空管収集と土壌分析です」

うーん、またまたディープな趣味と言われそうだ。

 
ohyakusyou2001の地産地消日記
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