2010/02/02 (火)
朝、除雪車の音で目が覚める。 久しぶりに雪が積もっている。 一晩で二十センチちょっと積もった。これだけ積もるのは何年ぶりだろうか?
このところ、暖冬が続き雪があまり降ってない。 こちらに引っ越してきた当初は、もっともっと降っていた。
雪が降らないと、山に野生動物が増える。 特に増えて困るのが、鹿や猪。理由はもちろん、畑や田んぼを荒らすから。 雪がしっかり降れば、草や地面が深く覆われてこれらの動物は餌をとるのが困難になる。 すると、弱って冬を越せないものがたくさん出てくる。 猪などは、足が短いため、積雪があると動くのも困難になる。
大雪の冬が明けた春、山に入るとそれはもう、鹿の骨がゴロゴロしているそうである。
昨今、鹿や猪が増えているのは間違いなく小雪と関係があるのだけど、身近な問題としてとらえていない人にはこれは理解しにくいようだ。 農家が山奥まで畑にしたため、鹿が降りてきた..単純にそう思っている人が多いのには驚く。
実際は逆で、鹿や猪が多くなってきたので現状、田畑はどんどんと棄てられている。 何ヶ月もかけて育ててきて、収穫三日前に食われたら、そりゃ普通は作る気を無くす。高齢者だったら尚更のこと、これを機会に耕作をやめるだろう。
県の事業で、畑をぐるりと柵などで囲う事業が行われている。 もちろん、一枚一枚の畑では無く、圃場整備されたきちんとした畑を全体で大きく囲ってしまおうということだ。
山あいにパラパラとある畑は、その囲いから取り残される形になるので、行き場を狭められた鹿のかっこうの餌場として更に被害が広がる可能性が高い。 こうして、選ばれなかった農地には、より耕作放棄が広がるんじゃなかろうか..
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