常識破りのものづくり
2009/09/22 (火)

今日は直売所のみの出荷。

直売所スタッフの呼びかけで、さすがに今日は午前中で品物が無くなるということは無かったようだ。

平日と休日の差がとても大きい。
予測はとても難しいし、たとえ販売量の予測ができたからといってそれを周知させる事も難しいし、個々の人にとってみれば、他の人が明日、どれだけ出荷するか分からないから全体として調整のやりようがない。

それに出荷した品物が余ったらそれは、出荷した人のロスである。
だから、スタッフもあまり強く「もっと出荷して」とは言いにくい。
強く言って出荷してもらい、もし売れ残ったら文句を言われる可能性だってある。

かくして、お客さんはますます朝一番に集まる事となる。

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先日読んだ本「常識破りのものづくり」

一人屋台生産方式。
名前は知らなかったけど、工場で製品を製造する際、そういう生産方式がある事は知っていた。

そういう生産方式とは...
普通、工場で、例えば携帯電話機を生産する場合、ベルトコンベアで製品が流れて、その両脇に作業員がずらりと並び、分業して製品を組み立てていく様子を思い浮かべる。

基板を取り付ける人は、一日中それだけ、液晶パネルを取り付ける人は、ずっとその仕事だけ、試験をする人はずっとその仕事だけ、梱包する人はずっとその仕事だけ。

一人屋台生産方式とは、作業員一人一人が一台の機械を最初から最後まで全部一人で組み立ててるやりかただそうだ。
うまくやると、ベルトコンベアによる分業よりもこちらの方が効率が良いらしい。

この方式のコンサルティングをしている人が書いた本が、今日の日記の題名にある「常識破りのものづくり」という本。

とにかく工業製品をいかに効率的に作るかを指導するのを仕事としている著者だけど、後半に実に面白い事が書いてある。

工業製品を効率的に大量生産する事が前提で商売が成り立っているこの筆者が、大量生産、大量消費を否定し、とにかく儲けた者勝ちという考え方を否定している。
また、自給自足を勧めてさえいるのだ。

同一の製品を効率よく製造する事に腐心している著者がいきついたところは、大量生産の否定、自給自足生活の勧め、そして人間主義を叫ぶ..というところが極めて興味深い。

NHK出版
「常識破りのものづくり」
山田日登志・片岡利文 著





 
ohyakusyou2001の地産地消日記
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