ギャップが広がってないかい?
2009/05/16 (土)

朝、どよ〜んと曇り。
まぁ、天気予報通り。

朝飯前に防除。ボルドー。
先日の霜で、すっかり成長が止まっちゃったなぁ..ということで、葉面散布材も混用。

そして朝食。

ついで、一昨日、慌てて霜よけにかけた不織布をはずす。
はずした後は、防除。雨対策。
週間天気予報を見ると、雨マークが多いぞ。
ここで手を抜くと、後で灰カビ、菌核病で泣くことに..

その後は、レタスの定植。
斜面にある畑は定植作業時、腰が痛い。
斜面の下り方向には苗を植え進めないようにしている。
前方が下っていると、その分、余分に腰をかがめなくちゃいけないから。

次は、ジャガイモの定植。
ジャガイモの畑が中途半端に場所が余ったので、
どうせなら残ったところにも植えちまえ..って事で。
まだ種芋売ってるしね。さすがに在庫処分で半額。

ついでネギの土寄せ。
そして、サニーレタス、リーフレタスの定植。

ここまでやってお昼。
午後は雨のため、農作業はお休み。
図書館へ行った。

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ところで、昨年あたりからまたやってきた新規就農の波。
どうもブームが波打ってやってくる。

同じ町に50歳過ぎてから新規就農、そして結構、儲かっている人がいる。
その様子を見て、その人の息子が会社をやめてこれまた新規就農。
現在、オヤジのところで研修中。
なんともまぁ、珍しいパターンではないだろうか?

さて、新しく農業を始める人が増えるというのは、一般的には歓迎されるべき状況と受け止められている。

ただ、その内容を見ると私は少し心配な点が..

今、新規就農でやってくる人の多くは仕事としての農業と、農的な生活を一体としてとらえてやってきている人が多いように思う。

収入面だけで見たら、普通の会社で正社員として働いてきた人が、わざわざ農業をやる意味は全く無い。

折角、正社員でがんばっているんだから、少しくらいイヤな事があっても、かじりついてがんばりなよ..私も、相談を受ける度にこう、何回言った事か。
要は、気持ちの持ちようである。

つまり、気持ちの持ちようによっては、例え現金収入が減っても、農的な生活と農業を渾然一体でとらえたら、農業に携わるというのは、まだまだ魅力がある生活手段と思える人が居るということだ。
私もそれは十分に分かるし、否定するつもりは全く無い。

が、世の中一般的に見たら「新しく農業に参入する人=効率的で非常に儲かる農業をやってくれる人」という図式ができあがっている気がするのである。

従来の農業従事者は、既成概念にとらわれていてダメだから、新しい人が大胆で効率的な、儲かる、競争力のある農業をやって欲しいという思いだ。

しかし、実際に新規でやってくる人にそれだけの気持ちで来る人がどれだけいるだろうか?

世間の新規就農に対するイメージが、あくまでも経済面重視に対し、実際にやってくる人は自分自身の内面重視である。
とてもギャップが大きいと感じる今日この頃。

もちろん、すでに目の前に横たわっている増えつつある耕作放棄地の問題は、新規就農者が増えることによって歯止めがかかる傾向にある。

が、このギャップを放っておいたら、そのうちどこかで何か大きな問題が出てきてしまうのではないだろうか?
その点がとても心配だ。




 
ohyakusyou2001の地産地消日記
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