2009/04/09 (木)
「肥料はどれだけ入れたらいいですか?」よく聞かれる質問である。
聞く方は深く考える事無く聞くのだろうけど、聞かれた方にとってみれば、これだけ言われただけでは、ほとんど禅問答に近いものがある。
強いて言えば「作物が必要とする量から、土の中に残っている肥料の量を差し引いて足りない分を入れて下さい」位にしか言いようがない。
当然、聞いた側はこの答えでは満足しない。 従って、作付ける作物を聞いて、肥料が多く要りそうなものなら多いなりに、少なくて済むものなら少なく「適当」な数字を答える事となる。
この場合の適当とは、当てずっぽうの適当ではなく、まぁ、それくらいあればキャベツは育つだろう...という程度の意味の「適当」である。
しかし、実際に土の中に残っている肥料の量を調べた上で答えている訳ではないから、あてずっぽうの意味の「適当」が半分くらい含まれていると言っても言い過ぎではない。
家庭菜園の入門本を見ると、一平方メートルあたり化成肥料100g..なんて書いてある。 初めて野菜を作る場合、先週山を切り開いたばかりの赤土の畑とかでなければ、さしあたって、その本の通り入れておけばよろしい。
でも、本当の勝負は来年である。 その施肥で、その年の出来がどうだったのか、それをきちんと観察し、結果を次の年に生かせるかどうかがポイントだ。
家庭菜園の場合、上達しようと思ったら失敗も経験のうち..というくらい、大らかに構えていた方がいい。 最初の年から、トマトをたわわに実らせようとか、虫食いのないキャベツを取って、家計の足しにしようなんて過剰に意気込まない方がいい。
これが、野菜を出荷している農家だったらそんな悠長な事は言っていられないので、土壌分析がどうのこうのという話になる。 いや、プロの農家なら基本的にはそうすべきである。
もし、あなたが「トマトにはどれだけ肥料をやったらいいですか?」と周囲の農家の人に聞いた時、その農家が何も聞き返さずに「**g位です」と即答したら、その農家はきっと、神か駄農のどちらかだ。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 今日はまるで初夏のような日。 今日はレタスの定植。 定植の後は水やり、土が乾いている。
その後、不織布をかけるのだが...要らないんじゃないか..とも思うが、まだ霜は降るのでやはり必要。 気温差と乾燥..帯化注意報発令なり
雨が欲しい。 雨が降れば、作物も身体も一息つけるのだけど..
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