2009/03/13 (金)
今日は、こちらの地域の学校給食に横たわる問題について...
地産地消運動というと、必ずといって良いほど取り上げられるのが学校給食。 子供に地元の新鮮な農産物を食べさせたいとか、ナントカってよく言うやつです。
まぁ、年に1,2回、イベント的に「地元食材の日」みたいなのを決めてやる程度なら、多分、ほとんど問題無いでしょう。 北海道の学校で、パイナップルをメニューに入れちゃった...とか変な事をしない限りは(笑)
でも、継続的に、できるだけ毎日、地元の食材を使っていきましょう...となると、やはり問題が色々出てきます。
学校給食だからといって、特別良い値段で野菜を買ってくれる訳じゃありません。 それに、基本的に配達に行かねばなりません。 で、とってくれる量が少ない...
つまり、農家側にしてみれば基本的にはやりたくない..というのが正直なところなんです。 直売所で売れば1個100円のものが給食だと、90円。しかも、配達までして... 配達は農家にとっても忙しい朝。しかも時間指定。
ある無農薬栽培農家が本音を打ち明けました。 「自分の子供が通っている学校だからつきあうけど、そうでなければ..」 無理もありません。彼の野菜は都市部の顧客に売れば、学校給食へ納めるより倍以上の価格で売れる訳ですからね。
問題はこれだけではありません。 たとえば、学校給食で大根がほしいという日は、月に数日でしょう。 でも、まさかそれに収穫タイミングを合わせて栽培するなんて事は不可能です。 となると、基本的には他に売り先を持っている農家が継続的に大根を栽培しているという状況があって、学校で使う日だけ注文に応じて他の売り先に出す分を特別に回してもらう..という事になります。
給食で使う野菜はたくさんの種類がありますから、たまたま大根農家はあるけど、トマト農家は無い..とか、キュウリはどうする? みたいな事が起きる訳です。
また、その大根農家にしたって、業者向けに日量何十ケースも出荷している人だったら、わざわざ忙しい時間を割いて、数キログラムを納品に行くというのはバカらしいと思うかもしれません。
さて、どうしたら良いのでしょうか? 続きは明日以降に..
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