2009/03/09 (月)
昨日、とあるソフトを普段使わない使い方をしたら、エラーが発生した。 そして、せっかくのデータが飛んだ... 同じ操作をすると、再度同じようにエラーが出る。 まぁ、バグってやつだ。
ふと思う。 キャベツに虫食い跡があったら、売り物にはならない。 ましてや、消費者が購入した野菜に虫が入っていようものなら、普通は苦情ものである。
そういった目で見ると、ソフトは普通、堂々と虫が付いた状態で売られている訳で、野菜ならこれは返品ものである。 そういう意味では、ソフトウェア業界は「甘ちゃん」の世界である。
虫入りの製品を売っておいて「それくらいはしょうがねぇだろ」と開き直る。 で、まぁ、「暇があったら直してやるから、時々、ウチのサイトを見に来い」という殿様商売的な態度である。 消費者の時間と設備と回線を使ってソフトの修正を行っておきながら何もお詫びはない。
同じ虫でも、農業とは大違いである。
野菜は、人手をかけて栽培したものとはいえ、害虫などは人の力の及ばない点がある。 しかし、ソフトウェアは隅から隅まで人が作ったものである。虫があったとしたら、それは完全に制作者のミスである。 なのに、ソフトウェアメーカーは「仕方ねぇだろ」と開き直る。
いいなぁ..ソフトウェア業界は...
と、相当皮肉を込めて書いたけど、以降はもう少しマジメに...
昔の予定だと、家庭内の情報機器はほとんどパソコンに集約されるハズだった。 ラジオ、テレビ、新聞、電話、FAX、DVD、ビデオ、CDなどなどは、パソコンに集約され、単品としてその装置は存在しなくなると言われていたものだ。
しかし、現在、テレビや電話などの単品は装置としてまだ存在しているし、売れ続けている。 一方パソコンはというと、単にインターネット用端末機といった程度の位置付けだ。
なぜ、パソコンでテレビを見たり、電話をしたり、FAXを送ったりしないのか?
もちろん、起動が面倒とかいう事もあるけど、やはりパソコンは不安定で、生活をそれに頼り切るのには不安が伴うという面が大きいのではないかと思う。
パソコンのハードウェアとソフトウェアのどっちが悪いとか、そんな事はどうでもよい。 スイッチを入れたら、間違いなく機能する安定した装置とみんなから思われるかどうかが決め手。
パソコン業界は、自分たちの不甲斐なさでみすみす、大きな市場を失っていると思う。 OSなんてどうでも良いのよ。 間違いなく、確実に動いてテレビ放送を映し出してくれる装置があるなら、それはパソコンでも、テレビ専用受信機でもどちらでもかまわない。
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