2008/11/26 (水)
寒い..日射しが無いと寒すぎる...耕したいが土が乾かん...
先日、たき火にあたりながら近所の農家とお話し。 たき火って見たより暖かいよね。
その農家の人は農協出荷なのだが、もうイヤになってきたそうだ。 理由は簡単、儲からないからである。 いや、派手に儲けたいと言っている訳ではない。 労働とそれで得られる対価のバランスに不満があるのである。
作物がとても良くできた! と思っても自分で価格を付けることもままならず、なんだかよく分からない理由で安く買い叩かれる。 ふと、隣の無農薬栽培農家を見てみれば、見た目、自分のものより貧相な作物を、自分のものよりはるかに高い値段で売っている。で、それが結構、売れている。
農協だから、生産物は全量引き取りである。 しかし、農協も市場も、仲卸も文句は言ってくるが誰も自分の生産物を少しでも高く売ろうとは努力してくれない。
自分は夏は深夜から夜までヘトヘトになるまで働いている。なのに、なぜ報われないのか... 家族と団らんをもつ余裕さえ無い。
世の中を見渡してみると、どうでもよい奴等がえらく金儲けをしている。 一歩間違えば紙切れになる証券で儲けているやつ、材料費も労力もさほどかからない作曲などで巨万の富を築いているやつ。
証券なんて無くたって、人間、生きていける。 流行歌が無くたって大丈夫だ。 しかし、食い物は何ともならん。 なぜ、その食い物を作っている我々がもっと評価されないのだ?
ざっと言うと、彼の言い分はこんなところである。
「さっさと農業に見切りを付けて、他の仕事を探したら?」と、こう突き放したら良かろうと思う方もおられるかもしれない。
「そんなの、農業に限らずどの仕事でも同じだよ」と言う方もおられるかもしれない。
まぁ、実際、その通りの部分もあると思うのだけど、私はそのようなバッサリ切るような考え方はしたくない。 そう、意外に私はウェットな考え方をするのだ。
では、私はこれについて何をどう考えているのか... これは、もう少し頭の中の漠然とした考えが言葉になってから書きたいと思う。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 大手ファミリーレストランが不採算店を閉鎖して、そのうちのかなりの店舗を低価格店に転換すると言う。 大手小売りが低価格志向の新店舗を強化していくと言う。
図体がでかいと慣性もデカイ。 今までさんざん見てきて、やってきてそんなのすぐに行き詰まるって事が分かったハズなのに。 分かっていてもとりあえず、今日、明日の飯をナントカしなくてはいけないのが企業。一年後なんて考えない。 毎日一生懸命「今日」をつなげていって歳月を過ごし、気がついたらもう、戻れないところまで行っちゃった...とんでもないところに来ちゃってた..そんな事にならないようにね。 おっと、これは個人にも言えることか。
|