2008/11/18 (火)
世の中、ますます世知辛くなってきて、まるでキシミやガタがきた機械のようになってきてしまったように感じる。
「より良い生活を」 「更なる豊かさを目指して」 そう思って取り組んできたのだけど、結果は正反対に。
もっと大きくならねばならない、もっと売り上げなければならない、もっと儲けなければならない...大きくなること、拡大する事が正しい事で、現状維持を良しとする者は、能力が無い人間かダメ人間であるという風潮さえ感じる。
しかし、あえて拡大を図らない、大きくならないという事は実はすごい事なのだ。 誰しも、多かれ少なかれ、更に儲けたい、楽をしたいという欲望を持っている。 だけど、それと戦って打ち勝って、あえて現状を維持するというのは何もしていないようでいて、実際はエネルギーが必要な事だと思う。 拡大を図る行動が、動的なエネルギーとすれば、あえて現状を保とうとする行動は静的なエネルギーとでも言えるか..
今、世の中を見ていると拡大一辺主義が、人々を幸せにしたのかどうか、その結果が現れてきている。
人間に欲というものがあったから、私達は太古に比べて快適な生活を送れるようになった事は否定しない。 がしかし、もうそろそろ、その欲をコントロールする術を身につけるときではなかろうか..
拡大競争においては、全員が勝者というのはあり得ない。 だれかが勝って、誰かが負ける。 誰かを負かすと言う事は、直接的であれ、間接的であれ、その人の生活を脅かし、変化を強いるということ。 今の世の中は、この現象が個人対個人の間だけでなく、国対国..全世界で起きていて、それが混乱の原因となっている。
他人の生活に与える影響を最小限に抑えた、自己完結する生活...今まで書いてきた視点で見ると、本当は素晴らしい生活なのでないだろうか?
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