2008/11/10 (月)
今日も藁を切る。 んがっ、カッターを動かすとものすごい異音が。 食い込みローラーの軸受けから。 あ〜 ダメだこりゃ。
つう訳で、農機具屋へ持って行く。 この農機具屋さん、以前は何人も人がいたのだけど、一人辞めて、また一人辞めて今は社長一人。 午前9時頃に持って行って、お昼には「直ったよ」とのTel。ありがたや...
ベルトも新品に替えてもらい、脱落していたネジも新しく入れてくれて、刃も研いでくれた。感謝です。
午後に、再び機械を取りに農機具屋へ。
今日は、その後は藁を散らした畑の耕耘作業。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 2A3アンプのオーバーホール。 昨日、トラブった絶縁不良部分は、雲母の絶縁シートをシリコンの絶縁シートに替えたら直った。 全部で四ヶ所使っているので、他も替えておく。 たまたま、シリコンの絶縁シートが手元にあって良かった。
トラブルの対策を施して、再度、電源を入れる。 B電圧が段々と上がっていく..100V、200V、300V、400V.. ときたところで「ビビビッ...ブッ」
またしてもヒューズ溶断。 最初の「ビビビ」はどっかでスパークした音。 最後の「ブッ」というのは、ヒューズが飛んだ音。
ってか、よく考えたら、この整流管はダメっぽいやつじゃん。 そもそも、今までそれを使っていて、ダメになってヒューズが飛んだのでついでにオーバーホールしようとなった訳で... 多分、整流管の中でスパークしてる。 シャーシをひっくり返しているから、見られなかったけど。
差してあった整流管を引っこ抜いて、マジックで大きく「NG」と書く。 そして、新しい整流管を差し込む。 ヒューズも取り替えて電源ON。
今度は無事に動作し始めた。 素早く各部の電圧をチェック。 うむ...問題無さそう。
念の為にオシロスコープで波形などもチェック。 まぁ、帰還は一段しかかかっていないので、発振などは無いと思うんだけど。
ここで電源を切り、各部を触って異常に発熱している部品などが無いかも確認。
最後に内部の配線を束ねて、中の掃除をして裏蓋を閉める。
アンプをラックに入れて、入力とスピーカーをつなぐと...無事に音が出てきました。 きちんとした計測器があれば、諸特性も測るところなんだけどね。
以前より、何だかいい音になっている気がします..が多分、これは気のせい。 しかし、以前より明らかに電源ハムは減っています。 ただ、左側のチャンネルの方が聴感上、ハムが多い気がする。 もう少し、追い込む余地がありそう。 そっちの回路の方が、電源トランスに近いから影響を受けているのかもしれない。 このあたり、もう少しつついてみようか...
今回、ダメになった整流管はロシア ソブテック製の5AR4。 もともと、この会社の整流管は性能上のマージンが少ないという話があった。 まだとうてい寿命がくる時間ではないのだけど、ダメになってしまった。
このアンプの電源回路は、やや整流管のマージンに頼った部分がある。 メーカー指定の方法より、少し過酷な使い方をしている点がある。 国産や米国などの整流管では、そういう使い方でも十分に実用になる実力を球が持っているのだろうけど、ロシア製のは実力値と最大定格値がとても近い状態に作られているような気がする。 もっとも、第三者的に見たら最大定格を過渡的とは言え、越える使い方をしている方が悪いのだけど。
見方を変えたら、ロシアのは無駄を省いてコストダウンを計った最適化された設計..とも言える。確かに安い。 世の中、安いものと高い物の差は、普通では見えてこないところにある事が多いではないか..チト違うか。
ちなみに、このアンプの設計者は私ではありませぬ。
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