夜中の畑で雄叫びをあげる
2008/08/12 (火)

朝三時少し前。
収穫のために畑に到着。周囲はまだ真っ暗。
畑の脇に車を止めて身支度をしていたら、闇の中で「ガサガサ」という音。
顔を上げると、30m位離れた所に緑白く光る目が...

鹿だ..

いやぁ、いるいる、5〜6頭はいるようだ。
そーっと、ゆっくりと鹿に近づく。奴らはみんなこっちを見てる。

頃合いを見て「うぉ〜っ!」と雄叫びをあげながら全速力で走って鹿を追いかける。
もの凄い勢いで逃げてゆく鹿。

当然、追いつくはずもないけど、会った時にはこれくらいしなきゃ気が済まぬ。

6時頃には出荷作業終了。直ちに防除。
嫁さんは引き続き、レストラン用の野菜の収穫。
8時にはレストランスタッフが来訪。今日は製パンのスタッフだった。

スタッフが帰った後はレタス畑の除草作業。
そして、昨日のマルチ張りの続き。
この畑をもって、レタスの今年のマルチ張りはほぼ完了。
ただ、計算上、少しばかり植えきれない苗が出てくるはず。
これは、もう少し植え進めて様子を見てからどうするか決める。
場合によっては、あと僅か追加でマルチを張るかもしれない。

その後は白菜の畑の施肥。ここは明日、耕す予定。

夕方、再び防除。
今年は今のところ、オオタバコガの被害がほとんど見られない。
幼虫のイモムシが玉の中に食い入るという実にやっかいな虫だ。
外から見ただけでは分からない事も多く、出荷先で虫の混入が判明することがあるからだ。

もう、何年も前になるけど、新しく発売になった農薬を使ったら、これが全然効かなくて(高いくせに)参った事があった。
そんな事があったので、殺虫剤については特に問題が無い限り、使用する薬をほとんど変えていない。

その効かない薬は、まだ封を切らないまま何本か棚に眠っている。もう使う事は無さそうだ。多分、期限も切れてるし..

夜、嫁さんが変な事を言い出す。
「朝、鹿を脅かしたって言ったけど、仕返しに来ない?」
まさかねぇ...(笑)
でも、まさか、仲間を連れて仕返しに来たらどうしよう..
「アイツの畑をいてもうたれ」(なぜか関西弁)と荒らされたら..(笑)

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今日は日航機墜落事故の日。
知人は、空港へ向かう際、渋滞に巻き込まれて事故機に乗り遅れ、事故を免れた。
しかし、事故機は満席だったから代わりに誰かが亡くなった事になる。

翼を制御する油圧系統が全て破壊され、ただ空中に浮いていることだけしかできなくなった事故機。
設計上では500年に一度しか起きるはずの無い、全系統の油圧ダウン。
機長も副機長も、油圧系統が全てダウンしていた事に気がついていた様子はない。
油圧が死んでいれば、操縦桿や各種ペダルは手応えが無くスカスカになると思うんだけど。
油圧が抜けてスカスカになった操縦桿を握りしめて、事態の把握もできぬまま激突してしまったようだ。

近所にいる人で、捜索のために事故直後の現場へ行った人がいる。
夜は近くの宿に泊まったそうだが、夜中にうめき声が聞こえたり、金縛りにあったりして滞在中は全然寝られなかったそうだ。

飛行機のシートベルトは、車のそれと違って腹のところでおさえるだけのシートベルト。
ベルトをした状態でとても強い衝撃が加わると、千切れる。
いや、千切れるのはベルトではなく人体の方。
粘土を糸で切るように、ベルトによって人体が千切れるのだ。

そんな遺体がゴロゴロしている状況を見たら、やはり普通の人は夜寝られないだろな。


 
ohyakusyou2001の地産地消日記
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