2008/08/06 (水)
昨晩は、またまた激しい雨。雷も酷い。 寝ていたけど、意識の遠くに轟く雷鳴と強い雨音が聞こえた。
朝、畑へ向かうとあちこちの畑で土が道路に流出していた。 斜面になっている畑は、強い雨が降ると土がながれてしまう。
で、昼間は日が射して30℃を越える暑さ。 毎日、こんな繰り返しじゃレタスも参る。 いや〜 腐る腐る。コリャ、ダメダ(いかりや長介風)って感じ。 発生しているのは、腐敗病。 植わっているところを上から見ても、何ともなさそう。 だけど、切ってひっくり返してみると腐っているところが見えたり、葉っぱを2,3枚めくるとその下が腐っていたりと。 外から見えない時があるので、非常にやっかいだ。 気がつかずにそのまま出荷してしまうと、苦情となる。 スーパーの店頭にあるレタスでも、たまに見かける。
細菌性の病気なので、銅剤(ボルドーなど)と抗生剤が主な対応する農薬となる。 銅剤は結球が始まってからは使えないので、初期に銅剤で徹底的に抑えておき、結球初期は抗生剤。 そして、病気が出ないうちに早め早めに収穫と、まぁ、普通はこんな作戦で対応する事が多い。
病気の予防って言うと、まず農薬が思い浮かぶ人も多いと思うけど、病気が出る前に採っちゃうっていうのも、れっきとした予防策なのだ。(もちろん、あまり早くとる訳にはいかないけど) そんな訳で、レタスについては収穫適期というのは非常に大切なのだ。
朝、作業をしていたら隣の野沢菜畑のおばさん。 「このところの雨で野沢菜もズルズルになってきちゃった...」 見たら、確かにズルズルになっているものもあるし、連日の強い雨で葉っぱはボロボロだ。 ま、漬け物にしちゃうので、葉っぱに穴があいているのは直接は関係無いらしいが。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− このように天候が不安定になってくると、作物の収量も影響されて不安定になってくる。 そこで、そういった問題を解決しようとして取り組まれているのが、遺伝子組換え作物。 今までは、遺伝子組換を行う目的は除草剤耐性などを持たせる事が主だったけど、今は耐候性を強化させるために遺伝子組換技術を積極的に使おうとしているみたいだ。 干ばつでもよく育つもの、雨が多くても病気になりにくいもの、気温の急激な変化に強い物などなど。
今、遺伝子組換え作物の栽培が認められていない国の農家は、栽培が禁止されている事に対して強い不満を持っているらしい。 これから、世界的に天候が不安定になり、耐候性のある遺伝子組換作物とそうでない作物との間の収量の差が広がると、この不満はさらに大きなものになるかもしれない。
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