2008/05/25 (日)
ネ兄! 初出荷である。 とはいっても、直売所だけ。スーパー向けは、まだ2,3日先。 前日、直売所に電話をしてさぐりを入れておいた。 誰か、他にレタスを出している人は居るか、売れ行きはどうかなど。 直売所の人いわく「今、田植えの時期だからお客さんが少ないよ」との事。(実に超ローカルな事情だ!) そんな訳で、様子見のために今日は10個だけ出荷。@100円、これは先に出荷している人の価格に合わせて。 ちなみに、隣のスーパーは@99円。昨日見たジャスコは@198円!(何で?)
夕方、再度、直売所に顔を出すと全部売れてた。 「とっくに無くなったよ」との事。思ったより売れたようだ。 明日は、直売所は休みだが、明後日からはもうちょっと出そう。
午前中は雨。 雨の中、レタスを少々収穫。直売所とレストラン向け。 レストラン畑でフリルレタスも収穫。二十日大根も。これらも初収穫だ。 あと、アスパラガスとビオラもとる。これらをレストランへ配達した。
午後は、草刈り。今日草刈りをやって、トータルでやっと草刈りをしなくてはいけない面積の半分位を刈った。 一夏に3〜4回、このように全面の草刈りをする訳だが、暑い時期はきつい仕事だし、土手の草刈りなどは危険を伴う作業だ。 例え、農業への参入が自由になっても、こんな土地には企業は入ってこないよなぁ。 草刈りなんて、いくらやったってそれ自体は1円も稼げない仕事だもの。 効率という面から見たら無駄な作業。
今日の午後、アイスプラントに塩水をやってみた。 ツブツブがだいぶ大きくなっていたので、新芽の部分を食べてみると、プチプチとした面白い食感。 クセも無いけど、もちろん塩味も無い。これで、少し塩味が付けば、結構いけるかも?
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ペンギンはバナナを食べたがるか?
今、レタスを植え付けている隣の隣の田んぼは、今年は作る気が無いらしい。 荒起こしもしてないし、畦塗りもしてない。もう、田植えの時期だというのに。 二枚合わせて12〜13a位かな。減反で今年は作付けを止めたか...
もし、南極に住むペンギンが言葉を話す事ができて「俺はバナナが食いたい」と言ったらどうだろうか? 南極でバナナなんかできる訳ないだろ? と言って笑われるのがオチである、きっと。
でも、人間はそれをやっておるのだ。 日本で僅かしかとれない、バナナやパイナップルを食い、夏に無理矢理レタスを作り、冬に無理矢理トマトを作る。 日本の気候に合う米を食う事をいやがり、パンを食べたがる。
過去に何度も書いた通り、自然の前では人間もペンギンなどの動物も全て平等だ。 そういう目で見ると、南極でバナナを食べたがるペンギンを笑う資格は人間には無い。
「いや、人間だからこそ、工夫して色々なものを作って食っているのだ」という意見もあるかもしれない。 残念ながら、私はそれは意味が違うと思う。
米を使って、ご飯を炊いたり、パエリヤを作ったり、おにぎりを作ったり、お餅を作ったり...素材を色々、調理・加工して食べるのは確かに素晴らしい文化である。これは、人間らしさを表す一端だ。動物にはできない。
でも、本来、その土地でできない農産物を無理矢理作って食べるというのは、文化でも何でもなく、単なるワガママだと思うのだけど、どうだろうか。
今、米粉を使ったパンが色々考え出されている。 しかし、本来パン文化とお米の文化は別物である。 パン文化の人が、異質の文化の米を使ったパンを見たらどう思うだろうか...
逆を考えてみたらいい。欧米人が、ご飯の代わりに小麦を使ったものを寿司として提供していたら...
米の需要拡大の為にあの手この手を尽くしている事は理解できるけど、パンには本来のパンの文化がある。 その文化に必要以上に立ち入らないように、相手を尊重して事にあたって欲しいと、私は思う。
お米はやはり、お米元来の文化を更に推し進めて消費を拡大するのが、やはりスジではないだろうか。 他文化を尊重すると共に、自分達の文化も再度、見つめ直す時期にきていると思う。
アレルギーなどの理由で、小麦のパンを食べられない人にとっては米粉パンは朗報だろう。 しかし、そういった事情がある人以外の人にとっては、所詮、代用品という認識しかないはずである。 こういったものは、飽きられるのも早い。 やはり、米の需要拡大は、本来の米文化を主軸に推進すべきだろうと思う。
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