敵は必ず銃を持って攻めてくる訳ではない.. &バター品薄
2008/04/29 (火)

バターが品薄だと騒がれているけど、統計上は4.5%生産が減っただけだそうだ。
生産量が何十パーセントも減った訳ではないらしい。
一人一人の僅かな買い占めが、不足感を増幅しているんじゃないかな。

野菜の市場もそうだけど、需給関係はこれくらいのレベルで動いているみたい。
だから10%入荷が増えただけで、出荷すればするほど赤字になる捨て値、10%減ったら品物が確保できなくてパニック。
たった、数%〜10%程度の需給の差で大騒ぎ。
流通量が何十パーセントも、ましてや何倍も変化する訳じゃない。
こうしてみると、結構、デリケートなものだな。

そいや、高速道路の酷い交通渋滞も適正量よりたかだか、十数パーセント交通量が多いだけで発生するらしい。
感覚的には二倍くらいの台数の車が押し寄せているんじゃないかって思うけどね。

やっぱり、品物って無くなる時は、一気にあっという間に無くなるよ..前にも書いたけど。

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穀物が高騰して久しい。
穀物から燃料をつくるようにした事によって、食糧と石油がリンクしてしまった事が大きい。
また、投機マネーの現物への回帰現象も高騰を後押し。

穀物輸出国は、ほっくほく。バイオエタノール万々歳だ。
アメリカなどは、バイオエタノールを作る事により穀類が値上がりして儲かるし、脱石油をはかり産油国の影響を軽減することができる。いいことずくめだ。

さて、ここで日本を振り返ってみると、資源も食糧もないないずくし。
何から何までよその国にお世話になりっぱなしでは、危なくってしょうがない。首根っこを押さえられたら、即、終わり。
銃を持って乗り込んでくる軍隊だけが、敵ではないのだよ。違う形の戦争もある。

武器や戦闘機を用意することだけが自衛ではない、自分達ができる自衛もある。
余所の国に戦争を仕掛けないという憲法は大したものだ。戦争反対と叫ぶ人の意見も分かる。なら、せめて平和的な方法で自衛をしよう。

大豆などは、遺伝子組換え品種が幅をきかせている。
耐除草剤作物の方が栽培が楽なのだ。
遺伝子組換え作物反対と叫ぶのは良い。だけど、それだけじゃダメだ。実行力が伴わないと。
実行力とは、金を出すことしかない。
インターネットブログに愚痴を書いたり、遺伝子組換え作物の本を読む事ではない。
生産者は、最終的に儲かる方を作る。それが、経済世界下での合理的な考え方というものだ。
だから、遺伝仕組換え作物を無くしたいと思ったら、非組換え作物を作った方がはるかに儲かるようにすればよい。
小難しい理屈をたれる前に、きちんと評価してあげる事、まずはそれしかない。

遺伝子組換え作物が、国内でもたくさん栽培されるようになると、種の時点で食糧が僅かな数の外国企業に支配される事になる。これも危ない。私は賛成できない。

農業の企業化が進むと(企業化が進んでいるから、そろそろ、農家という言い方に変わる新しい言葉を考えた方がいいんじゃないか?)どっちが儲かるか? という考えは顕著になる。
いや、顕著どころか、それが判断材料のほとんどである。企業がやることなす事は、近道であれ遠回りであれ、それが最終的に利益につながると考えているからである。

お客様のために..という言葉は、企業と顧客の利益が一致した場面にのみ使われる言葉である事を忘れてはいけない。

国の制度が、責任がどうこう..と文句を言うのだったら、自分でもきちんと行動しよう。

畑を持っている人は、自分で作れば良い。
畑がない人は、きちんとした食べ物を適切な価格で買おう。
妙に安いものは、何故なのか考えよう。こういった思考力を高めるために私は家庭菜園をお勧めしている。
ケータイ電話にうつつを抜かして月に何千円も払うより、その分、きちんとした食材を買う方に充てた方が、ずっと豊かな生活ではないか。物は考えよう、見方次第だ。

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さて、今日は、朝から除草作業の続き。
10時半頃に何とか終了。

その後、嫁さんは5口目のレタスの定植に..私は除草が終わったレタスの防除。
今シーズン初防除。散布したのはロブラール。この薬は、アメリカンチェリーのポストハーベストとしても有名(日本向けの品物には使用禁止ということになっているそうです)
もちろん、撒かない方に賭ける手もあるけど、1000円の農薬代を節約して何十万円もロスったらヤだもんね。

お昼ちょっと前に終わったので、急いで図書館へ...本の返却日が過ぎてしまったから..
開館前にこっそりと、無人返却ポストに返そうと思っていたのだけど、それも忘れ..
期限が過ぎた本は、返却時にコンピュータが「ピィー」と鳴るし、カウンターにいる可愛いお姉さんには、格好悪いところを見せたくない。

しかし、返さない訳にはいかないので返しに行ったら、今日は私より年上のおば様でした(笑)

午後は、5口目のレタス定植作業。
畑は圃場1から6へ切り換え。

夕方、圃場42へ。
ここは昨年、ヘイオーツを生やして放ったらかしにしてあった。もちろん、今はすっかり枯れて雪の重みで地面に張り付いている。
しかし、繁茂したせいかトラクタでうまく耕せない。まぁ、ウチのトラクターが小さいって事もあるのだけど。
ハンマーナイフが欲しいな..

とはいえ、もう、何とかしないと後の作業に支障も出るので、ちょっともったいないが燃しちゃう事とした。
まぁ、それでも根の部分は有機物の補給にはなる。
18アールの畑一面にカラカラの枯れ草。微風。
まずは、風下から火を付ける。
向かい風なので、なかなか燃え広がっていかない。

土手に燃え広がらないことが確認できたら、今度は風上から火を放つ。
今度は、風にあおられて畑をなめるように火が広がる。
あっという間に燃え尽きた。
草を焼き尽くす炎を見ながら「燃え上が〜れ 燃え上が〜れ 燃え上が〜れ ガ○ダ〜ム」なんて、口ずさんでいた(笑)

その後は、防除の済んだレタス畑に戻り、不織布を再びかけ直して本日の作業終了。

 
ohyakusyou2001の地産地消日記
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