2008/04/07 (月)
さてさて、今日は午後から雨が降ると言うことで朝から二口目の定植作業。
朝、苗に水をやった後、二口目のレタス苗を圃場2へ定植。 植えた後は、もちろんまだ不織布をかけておく。
その後、雨を期待してニンニクへ追肥作業。
これで、本日の日記終了...ではあまりにも少なすぎるので(こんな日記でも毎日60〜70人の方が見に来て下さってます。ありがたいです。反面、誰が見に来ているんだろうと、少し不思議に思う面もあります)、5日の話の続きでも...
先日購入した本「日本の「食」は安すぎる」 山本謙治氏著 (以下、勝手にヤマケン氏とさせていただきます)
この本の中でヤマケン氏は「消費者は食品の表示について、最低限の勉強をすべきだ」と述べています。そそ、P26あたりです。 また、後半では実際に生産側が精度の高い詳細な情報を提供しても、消費者のそれに対する反応が鈍い例を挙げています。 生産側がそういった面をいくら頑張っても評価されにくいという事ですね。
はて? 似たような話をどこかで聞きました。 それは、無農薬栽培の野菜を個人宅配出荷している農家でです。
その農家の言い分はこんな感じでした。 「お客さんはあくまでも無農薬というイメージでとらえる。余程、熱心な人でないと詳細まで詳しく知ろうとはしない。お客さんには、自分の思想から現場の実態、野菜の食べ方まで、手とり足取り教えてあげなければいけない。口元まで「ハイ、あーんして」と言って運んであげなければ食べてくれない」
この農家の言う事によれば、消費者は基本的には確かに受け身、受動的であるようです。
だから、ヤマケン氏は消費者ももっと勉強せよとカツを入れている訳ですよね。
割高な無農薬の野菜を購入している消費者は、全体から見れば食べる物に関して興味を持っている人たちと言えるでしょう。 しかし、その興味を持っている人をもってしても、その程度。 これが、スーパーで食品を無造作に買い物かごに放り込んでいる消費者相手だったら、どこまで反応が期待できるでしょうか。 「消費者は自分で勉強せよ」 「表示をよく見ろ」そうは言っても、一般の方にこれを浸透させる事は並大抵では無理でしょう。 無農薬栽培農家でさえ、これを浸透させるのにものすごいエネルギーを使っています。 一般の方を相手にするとなると、更に大きなエネルギーが必要になることが予想できます。
消費者が表示を見て自発的にそれを理解するのも大切ですが、どうしてもそれをサポートする人が必要です。 ラベルの表示や、売り場に吊されて「私が作りました」と微笑んでいる農家のおっちゃんの写真だけでは、人は動かせません。 人を動かすのは、あくまでも人でしかないと思うのです。
では、誰が実際に消費者の顔を見て語りかけるのか?
これは、流通に携わっている人しかいないでしょう。 実際のスーパーの売り場に立っている主任さんだったりする訳です。 でも、実際にはこれも非常に難しいが、ぜひ、大手スーパーにはチャレンジしてもらいたい。 いや、特に何も難しい事をせよと言っているのではありません。昔、個人の魚屋さんは買い物に来たお客さんに「奥さん、今日はサンマのいいのがあるよ! この時期のは脂がのってて美味しいよ」ってな感じで声をかけてたハズです。 同じようなことをやればいいのです。
ヤマケン氏の本は、生産と消費者の部分については記述されていますが、流通の部分がすっぽり抜け落ちています。 真ん中を抜きで両端だけ頑張ってもうまくいきませんからね。 氏も農産物の流通に関わっている立場上、言いにくいのかもしれませんが、流通の面についてもズバりと一言でいいから言って欲しかった。
最後に、ヤマケン氏の本は800円とお手頃な価格ですから、興味のある方は手にしてもいいんじゃないかと思います。 アマゾンでお買いになる方は、ぜひとも、農園日記のトップページ右上のリンクからアマゾンへ入って下さい。 そうすると、僅かですが報酬がこのサイトの運営者に入るそうですから。
あとは昨日の料理の画像
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