学校給食の心配事
2007/07/12 (木)

雨続きのいやな日々だ。ここらで一週間位は晴れてくれないだろうか。
台風が通過して天候が回復する事を願うのだけど。

レタスの出荷 5キロ箱60ケース。
ほか、学校給食へレタス5キロ、タマネギ14キロ。
直売所へはキャベツ17玉、ブロッコリ8個、レタス8個。

直売所へ出す野菜は、各々が好きな値段を付ければ良い。
こだわりがあって、高く売りたい人はそれなりに、自信が無かったりする人は安く。
キャベツはウチが最安値の100円。他の人は130円と150円。
もっとも、130円と150円のは無農薬栽培のものなので、単に値段だけ見て単純に安い高いと論じることはできないのだけど。

学校給食は、春に学校側より価格の提示があるので、それに従って納入する。価格は一本値なので相場は関係ない。
この提示された価格がどのようなプロセスを経て決められているのかは、私たちにはよく分からない。
過去の業者からの納入価格とかを参考にして決めているのだろうと思われる。

学校給食に野菜を納めるという奇特な人はそれほど多くない。
品質面などで栄養士さんや調理師さんからのウケの善し悪しはあるが、基本的には競争は無い。
しかし、私としてはこの事を少し杞憂している。
外部から見た場合、学校と少数の生産者がグルでよろしくやっているのではないか? と疑われないかとても気にしているのだ。
だから、地元の品物は納入価格は、例え僅かでもいいから業者の納入価格以下である事が望ましいと思っている。
品物の鮮度や、誰が生産したのか素性がはっきりしている(その気になれば畑にだって見に行くことができる)安心感を差し引いても、経済面でも地元の品物を使う合理的な理由が必要だと思っている。
第三者的な判断の下においても、私たちの農産物を使うことが妥当だという、そういう評価が得られるような取引でならなくてはいけないと感じている。

実際の業者の価格を知らないので、今、私たちが納入している価格が業者のそれと比較して高いのか安いのか、はっきりとした事は分からない。
レタスの納入価格は1個当たり100円をだいぶ下回っているから、スーパーの店頭価格と比較しても安い。しかも配達してもらってだ。
それに比べて、キャベツやブロッコリは少々高い。この値段で、第三者の評価に耐えられるのかどうか気になる。

以前、値決めの会議の時に一部の品物について「提示された値段が高すぎる」と発言した事がある。
売り手側が「もっと安く買ったらどうか?」と文句を言った訳だ。普通は逆である(笑)
出席した他の生産者が、どう思ったかは分からない。とりあえず、その場で異論は出なかったが..
結果、私が指摘した品物については、最終決定段階でかなり価格が下がった。

理想を言えば、業者の納入価格より少し安く納めさせてもらって、浮いた費用を野菜以外の食材の品質アップなどに使ってもらえれば嬉しい。
生産者としては、それでも市場などに出荷するよりは割がいいし、栄養士さんも業者より多少なりとも安く買え、生徒はその分、美味しい給食が食べられる。
三者ともハッピーである。

しかし、冬は地場野菜がほとんど無くなるため、この手が使えない。きっと、夏に浮いた費用を冬までプールしとくような手段も無いのだろうし、夏と冬で給食の質を変える事もできないので、実際は難しそうだ。

 
ohyakusyou2001の地産地消日記
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