緑肥のタネを蒔く
2007/06/06 (水)

朝、出荷作業。10キロ箱 20ケース 5キロ箱 60ケース。

出荷作業の後、嫁さんには草むしりをやっててもらう。
自分は緑肥のタネを蒔く。
今日、タネを蒔いた畑は、広さ約18アール。ここにヘイオーツの種 20キログラムを全面に蒔く。

緑肥の効用はちょっと興味のある方ならご存じの通り。
育ったところをそのまま鋤込めば、畑へ有機質の補給ができる。
また、土の下の方に染み込んでいった肥料分を緑肥作物が吸い上げて、地表近くまで戻してくれる。こうすることによって、作物がまた吸収できるようになるのだ。
あと、それ以外に連作の回避がはかれるというメリットもある。
効率よく農産物を生産するためには連作にならざるを得ない面がある。
連作すると、色々な問題が生じてくることは皆さんよくご存じの通り。
しかし、緑肥の栽培を挟み込むことによって連作を回避できる。
特にヘイオーツはネグサレセンチュウの抑制効果が期待できるので嬉しい。

しかし、デメリットもある、それは主に経済面で。
緑肥は幾ら作ってもカネにならない。
緑肥栽培のタイミングによっては、その年の作付けを休まねばならず、畑の利用効率が低下する。
出荷できるものを何も作付けてない畑だって、借りている畑なら借り賃を払わねばならないし、自分の畑だとしても税金がかかる。
それに土手の管理などもしなくてはならない。

さて、ウチではこれらの効率性を大変犠牲にして緑肥を栽培している。
一枚の畑は、一回作付けたらその年はもう終わり。もう、同じ作物を作付けることはない。
しかも、レタスを二回作付けたらかならず緑肥を一回栽培すると決めているから、更に畑の利用効率は落ちる。
レタスであれば、通常は1年に畑を二回転(サニーレタスを組み込めば三回転も可能)させて、毎年連作というのがよく見られるパターンだ。
二回作って一回休みでは、平たくいえば畑の1/3は遊んでいる訳で、効率面からいけば大変無駄な事をしているわけである。


ヘイオーツの場合、種代はおおよそ10キログラムで3900円ほど。10アールに付き10キログラムの種が必要である。
さらに、これらを蒔く手間もバカにならない。
さらに、鋤込む手間も...

こうまでして、二回に一回休みのルールを守っているのは、連作連作では長い目で見たときには絶対に良くないという確信を持っているからだ。
だが、しかし、こういった配慮というか努力は野菜の価格には全く関係しないのがつらいところだ。

それ以外にも今日は種まきの日。
レタスの他、キャベツ、ブロッコリ、レストラン用の各種野菜の種を蒔く。
トウモロコシの種も蒔いた。

 
ohyakusyou2001の地産地消日記
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