「このキャベツ、無農薬ですか？」と、直売所でお客さんに聞かれるときがある。
夏の暑い盛りだったりすると、内心「無農薬だったら、この時期に虫食い穴１つも無いキャベツが隣のスーパーより安く売られているハズが無いジャン」と思うのだが。

先日も妻がレタスを出荷に行った際、品物を並べていたらお客さんに農薬使用の有無を聞かれたそうだ。
答えようとしたら、たまたま隣にいたおじさん（この人も出荷している人）が「全然使ってないです〜」
って、何で他人のアンタが答えるねん（笑）
でも、実際は農薬が使ってあったので妻が「使ってますよ」と言うと、そのおじさんは「ちぃとだけナ」ときたもんだ．．
って、なんで関係ないアンタが答えるんじゃ！（笑）
まぁ、結局そのお客さんは買っていかれたそうだ。

先日より一部で話題になっている、アグリクール。
いわゆる植物保護材という類のものだが「虫に効く」と評判である。イモムシやアオムシ類に効くらしい。
「効く」というからには、何かしらの殺虫成分が入っていると思うのだが、内容は明らかではない。
咀嚼機能を低下させ云々．．とあるから、そのあたりの効能はアファーム乳剤などと似ている。
アオムシに効くという点も似ている。

先日、タキイ種苗から秋まきの種のカタログが来た（早い！）
パラパラと見ていたら、このアグリクールがカタログから消えている事に気がついた。
農薬混入疑惑の影響だろうか。
同じ会社の他の製品はまだカタログに載っている。

実は、以前から不思議に思ってた。
サカタのタネのカタログにはアグリクールは載ってない。
同じ会社の他の製品はちゃんとカタログに載っているのに、アグリクールだけなぜか載せてない。
なぜなんだろうかと、以前からちょっとひっかかっていたのだった。
ひょっとしたら、サカタのタネは以前から何か知っていたとか？　と勘ぐってみたりする。

農薬を減らすために、こういうものを使ってみたらどうか？　と考えた時期もあったが、こういった品物はメーカーや販売店が自ら「安全です」と言っているだけで、農薬のように第三者によって安全性が確認されていない。
見方を変えれば、これほど脆い安全性は無い訳で．．そりゃそうだろう、これは危険な物ですといって商品を売る奴は居ない．．人様に食べてもらう野菜を栽培するには、生産者として無責任では？　と考えるに至った。
もちろん、コスト的にもペイしないという面もある。

アグリクール．．きちんと農薬登録をとってくれれば大手を振って使えるのにな。本当に効くんならそうすればいいのに．．．

今、気がついたけどアグリクールの会社も三重県か．．．
あの＊＊−IOIも三重県だよな．．三重ってこういう会社が多い？