2007/05/24 (木)
明日は雨とのことで、今日は何かと忙しい。 午前中、次にマルチを張るレタス畑に肥料を撒き耕しておく。 雨上がり、畑に入れるようになったらマルチを張ろう。 土が適湿の時にマルチを張ることは、とっても大切なことなのだ。
圃場番号5を耕耘。ここは今年は休作。後で緑肥の種を蒔くが、その前に雑草を鋤込んでおく。
午後、レストラン用の畑で作業。 すでに定植したレタスが、どうも生育が悪い。どうも肥料不足である。 すでに定植してしまったものはどうしようも無いが、まだ植えていないところは、張ってあるマルチを全部引っぱがした。 そして、肥料を追加で撒き、再びマルチを張った。 すでに植わっているものには、明日の雨を期待して畝間に追肥をしたが、レタスにこういう追肥って効かないんだよね。
インゲンやパンダ豆、直まきズッキーニなど続々と発芽。 レタスがこの調子だと、多分、インゲンなども肥料が足りないなぁ...もう少し大きくなったら追肥しよう。
初めて栽培するソラマメ。こちらもやはり肥料不足みたい。 株もとと少し離れたところに追肥を施す。 肥料不足のためにpHが少し酸性に傾きすぎているようだ。つまりは、塩基飽和度が低いということなのだろう。 先日、マルチを張ったナス、ピーマン用の畝はそれらを見込んでかなり多めに肥料を施したがどうだろうか?
更に明日の雨を見込んでの作業は続く。 明日はニンジンの種まきの日だが、今日、撒いてしまおう。 種まきの後、除草剤(トレファノサイド)で土壌処理。そして、乾燥防止にもみがらをかけてさらに不織布。
夕方、トウモロコシの定植。80本位。マルチの下の土がかなり乾いているが、明日、雨が降るということで植えてしまう。
その後、防除作業。レタス4口目前半。カッパーシン、スピノエース、マラソン。 以上で本日の作業終了。
話は変わってテレビで見た話題。 先日、NHKでワーキングプアの特集を見た。 正直、番組自体は掘り下げ方が全然足りないものではあったが、ワーキングプアなるものについて深く考えるきっかけとはなった。 うーん、きつい事を言えばワーキングプアは資本主義社会でできるべくしてできたものだろう。 企業が新たな商品を開発して発売するときには技術力や多くの資金などが必要となる。 売り上げが落ち込むと、技術力が維持できなくなったり開発などに十分な資金が投入できなくなったりして、魅力的な商品を投入することができなくなる。 すると更に売り上げが落ち込んで..といった悪循環に陥る訳だけど、ワーキングプアにもこの図式があてはまるのではないかと思った。 資本主義社会では労働力も商品である。もちろん、その売り手は労働者。 企業がよりよい商品を送り出し続けていかねば存続できない運命にあるように、労働者もより良い商品(労働力)を提供しないと高く買ってもらえなくなる。 このサイクルから外れると、前述したような悪循環に陥る。つまりは競争からの脱落である。
NHKの特集では、ワーキングプアの原因について色々言っていたが、私は全く違う視点から見ていた。 結局は世の中、品物の価値を真っ当に評価しなくなってきている事に原因があるのではないかと思っている。 大して出来の良くない品物に、当面使えれば良いからといって、安い! と飛びつく今の状況を杞憂しているのだ。 品物の価格には、かかった原材料費だけでなくその製造に携わった人達の賃金も入っているわけで、できあがった製品を真っ当に評価しないということは、間接的に人間の労働に対しても正当な評価をしないという事なのだ。 当座は安い品物が手には入って良いかもしれない。 でも、買いたたかれた人間の労働は巡り巡ってきて、やがては自分の労働力も買いたたかれるハメとなる。
中国から安い品物(農産物も含む)が一気にどっと日本に流れ込み始めた時、品物が安くなって嬉しいと言った友人に対して「でも、これが巡り巡って、そのうちあなたの給料や生活水準も中国と競争になるんだよ」と言った事があるが、今は、そんな状況になりつつはないだろうか?
身の回りにたくさんの品物が無くたっていい。 いいものを、じっくりと大切に長く使う世の中に早くならないものだろうか..
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