2007/05/13 (日)
タイトルの文字を見て、何となく分かった人もいるかもしれない。 今日、e-Bayで落札した品物が届いた。それの箱に書いてあった言葉である。 Hi-Fi ステレオ オーディオ アンプ の事なのだが、何となくニュアンスが伝わってくるところが面白い。
少々専門的な話になるのだけど、このアンプ、出力管に三極管を使ったシングル形式のアンプである。 通常、この手のアンプは出力がとれないと相場が決まっている。原理上、致し方が無いのだ。 普通は出力が数ワット程度である。
しかし、今回のアンプは三極管のシングル出力だけど、出力は45Wもある。 この手のアンプとしては破格の出力である。 出力管に電力の取りだせる送信管を使い、うんと高い電圧(1000V位か?)をかけてやると、これくらいの出力が出せる。 でも、高電圧を取り扱うので部品の入手や製作が難しくなる。
でも、シングル動作のアンプというのは、クリアで繊細な音が出るといわれ、愛好者も多い。 私も、まだこの手のアンプを試した事が無いので、手にしてみたくなった次第。
電源スイッチを入れると、出力管のヒーターが明るく光る。見た目のハッタリは十分である。 しかし、中国製の悲しさ...内部のワイヤリングなどは全く雑である。 パネルなどの仕上げも雑もいいところ。いかにも素人っぽい。 正直、自分の方が綺麗に作れると思った。どう見ても、売り物にするレベルの品物ではない。
見えるところで、このレベルだから心配する点が1つ。 先も言ったように、内部には高電圧がかかっている。 このアンプの安全性はどこまで検証されているのだろうか? 推して知るべし..という言葉が頭をよぎる. ある意味、スリリングなアンプではある。 これが故障したら、私は直す自信は、正直無い..なら、こんなもの買うなと言われそうだが。
画像1 なんやねん、このジャングルジムみたいな配線は...しかも半田はチョン付け。 画像2 消費電力が500Wもあるのに、こんな細い線で配線! 信じられない!! 画像3 見た目のハッタリだけは十分。だけど、パネルの出来は大変雑。夏休みの自由研究の工作を見ているよう。
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