2007/03/08 (木)
上京二日目。例によってアキバ巡り。 回るのはメイド喫茶でもなくフィギュア店でもなく、今は少数派となってしまったパーツ屋とジャンク屋。
直熱管のアンプに欠かせないハムバランス用の可変抵抗器。これはメーカーが製造を中止してしまった。 だからもう、手に入りにくくなってしまった。売っていたとしてもとても高い。 ところが、それがポッと、なぜかジャンク扱いで出ていたのだ。 メーカーが製造を中止したということで、在庫整理にでも走ったのだろうか? 他の店の1/3以下の価格である。知っている人間は、これは「買い!」である。 ということで、10個ほどまとめて買った。 この店の人は、直熱管マニアがこの部品が手に入りにくくて困っていることを知らないらしい。
以前から手に入れたかった真空管があった。 とある店の奥に大きなダンボール箱。箱には「この中の真空管 どれでも1本1000円」とある。 見てみると、前から欲しかったタマがたくさんあるジャン!! ってことで、これも全部、即買い。
他の真空管店。片隅にちょこんと置かれた某真空管。 全然人気が無いタマで、実際に売れていなさそうだった。 だからか、10本で8000円という破格とも言える値段がついていた。 でもこれ、いいタマなんだよね〜 知っている人にとっては信じられない値段、しかも天下のRCA製。 こりゃぁぁ〜 ってことで、「オヤジ、コレ10本くれ!」と、これも即買い。 それを横で見ていた別のおじいさんのお客さんが「いや〜 年季が入ってるね〜 経験ある人じゃないと買わないよコレ」と。 話をちょっと聞いたら、ここ1,2年の真空管アンプブームをあまり快く思っていないらしい。私もこの気持ちが分かる気がする。 確かに、今の流行っているアンプを見ると、ナントカのひとつ覚えみたいに、特定のタマに人気が集中している。 テレビで納豆を取り上げると急に売れるように、本で紹介されるとそのタマが急に売れ出すらしい。 もちろん、店もそうなるとすぐに値段を上げるらしいが..納豆と違って、もう作ってない品物だからしょうがないのだけど。
そういう一過性のブームを横目でチラリと見て「おめえら、生半可な気持ちで飛びつきやがって」という事らしい、そのおじいさん曰く。 このまとめて買ったタマ、せいぜい大事に使わせてもらいます。いつになるかは分からないけど。 こうやって、真空管のストックが増えていくのです。
今日は「ある時に買え!」というジャンカーの基本を実践した一日となりました。
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