アンプ復活
2007/02/22 (木)

仕事から帰ってきてから、再びアンプをいじる。

昨日は、試験中にヒューズが溶断してしまい(たまたま手持ちにあった容量が少ないのを使っていた)替えのヒューズが無かったのでそこで終わってしまった。
まったく、田舎なのでガラス管ヒューズの1本も手に入れるのが容易ではない。
結局、電気店に行って手持ちの品を分けてもらった。

さて、昨日の調査から出力管がアヤシイ..ということで、押し入れにしまい込んであった別の出力管を探し出してきた。
別の出力管とはいっても、同じメーカーの品物なのでちょっと心配だ。
中国製の2A3で、なぜかベース部にシルバニアの印刷がされている。
当時、アメリカのシルバニアが中国で管球を作るとは考えにくく、多分、製品にハクを付けるために勝手に他社のロゴを印刷したのだろう。
どうせやるなら、RCAを..と思うが、さすがにそれではすぐにバレてしまう..と思ったのかどうかは分からないが、シルバニアを選ぶとはなかなか事情に長けた人であろうと察する。

さて、あらためてアンプを見てみると、整流管にスパークした跡があった。
昨日の測定からすると、流れたプレート電流は設計値のほぼ三倍。
これでは、整流管も定格オーバーである、スパークも致し方がなかろう。
ということで、整流管もソビエト製の新しいものに交換。

出力管を別の物に差し替えて、電源投入。
この瞬間はいつも緊張するものだ。

問題のバイアス電圧をメーターであたると56.7V。
本来は、60Vであるけど少し低いのはB電圧を下げたからだろう。問題ない値。
なんてったって、昨日はバイアスとして190Vがかかっていたのだ。
スピーカとCDプレーヤーを接続すると、綺麗な音が出てきた。
やれやれ、とりあえずこれで問題は無くなったわけだ。

さて、当初の予定通りCRを全取っ替えするかどうしようか悩む...

症状から、故障のステップを推測すると次のようになる。
1.出力管に発生した異常により、プレート電流が異常に増大
2.それにともない、バイアス電圧が増加し、カソード抵抗のバイパスコンデンサの耐圧を超えてパンク
3.消費電流の増大に整流管が耐えられなくなり、内部でスパーク
4.電源トランスの二次側が短絡状態となり、電源ヒューズが溶断

しかし、これだけプレート電流が流れていて、出力管のプレートは赤熱しなかったのだろうか。
見た感じ、焼けたような跡は無かったのだが。
また、カソード抵抗の容量が十分にあったので(何てったって30Wも!)プレート電流の増大に耐えられた。
抵抗値が特殊な、特注の抵抗だったのでこれが焼損していたらまた、面倒なことになるところだった。

これで、虎の子の2A3Wを安心して差せるわけだけど、もともと2A3Wを差すつもりで作ってなかったので、タマのベースがソケットの取り付けねじの頭と干渉してちゃんと差し込めない。
きちんとするためには、パネルの上に出ているナベ頭ネジを何とかしなくてはならない。

 
ohyakusyou2001の地産地消日記
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