2007/02/03 (土)
世の中に、イオンスピーカーというスピーカーがある。 そう、テレビやラジオにくっついている音を発する部品のスピーカー、それがイオンを名乗っているとはいかなるスピーカーなのか。
普通のスピーカーは、電磁石で振動板(たいていは紙製)を振動させて音を発生させる。 まぁ、凝ったスピーカーだと振動板に紙の代わりに何か他の素材を使っている事があるかもしれない。 あと、コンデンサスピーカーという方式のスピーカーがある。 これも振動板を振動させて音を出す。 ただ、振動板を振動させる動力に電磁力ではなく、静電力を使っている。 下敷きを毛糸のセーターにゴシゴシとこすりつけてから、紙くずに近づけると紙がくっつく。 それと同じ原理を使って振動板を振動させている。この方式のスピーカーやヘッドフォンも市販されている。
さて、それではイオンスピーカーとはいかなるものか。 このスピーカーには、スピーカーに付きものの振動板が無い。 振動する物が無いのに、どうやって音を発するのか? 実は、放電現象を利用している。 電気を空気中に放電させ、放電時に暖められた空気が膨張したり、冷えて縮んだりするときの空気の密度の変化を(それが可聴周波数帯なら音波となる)利用している。 つまり、電気で直接、空気を揺り動かしているという実にユニークな原理のスピーカーなのである。 ただ、能率が良くないので主にツィーターなど、高音を受け持つスピーカに使われている。
ずっと前、もう十数年も前、一度だけ本物を見たことがある。確か、オーディオフェアーか何かで。 いつかは、自分でこのスピーカーを作ってみたい。 常々、そう思っているのだが何せ資料らしいものも無く、どのようにしていいのか全然分からない。 さて、これは実現するのだろうか?
でも実際にできあがったとしても、オゾン臭とかしないものなのだろうか...
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