2006/10/09 (月)
いい天気なので、出荷作業終了後は蕎麦の刈り取り。
刈りとった蕎麦は、立てて乾燥させておく。 本当はメンドウなので、刈ったはじから脱粒してしまおうかと思ったのだけど、まだ熟していない緑色の実があったから。 乾燥させておくと、追熟してこれも結構とれるようになるらしい。
今年の蕎麦の品種は「信濃一号」 ここらあたりで栽培されている、ごく一般的な品種。 だが、知人の蕎麦通の某氏に言わせると、この蕎麦はあまり美味しくないそうだ。 実は、某氏、地元に昔から作られている品種を自家採種を続けて毎年、播いている。 これを続けていると、土地に合ってくるらしく段々と美味しくなってくるそうだ。 ある年、前年が不作で手持ちの種だけでは足りず、前出の「信濃一号」を買って来て播いたそうだ。 そして収穫し、蕎麦をうったところ、氏曰く「なんともふぬけな蕎麦ができた」ということらしい。 氏の蕎麦へのコダワリは半端ではなく、もちろん、収穫後の処理も全部自分でやり、自分で蕎麦を打ち、つゆも自分で作る。 毎年、食べさせてもらうのだが、とにかくこれが美味しいのだ。 なだたる蕎麦の名店といわれるところへいくつも行ったことがあるが、まだ氏の蕎麦を越える蕎麦に出会ったことがない。
来年は、氏の種を分けて播いてみようと思案中。
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