割り箸
2006/07/18 (火)

少し前に、NHKのテレビで割り箸についての特集をやっていた。
割り箸は、今はそのほとんどが中国からの輸入で、割り箸を作るために多量の白樺の樹が伐採され、そこからできた割り箸が日本に輸入されているとのことである。

割り箸とは使い捨てされる性質が強いものであり、コンビニや弁当屋でタダでもらえるものなら、なおさら無造作にうち捨てられるものだろう。
使い捨てにするものをつくるために、白樺の大木がどんどんと伐採されて、いよいよそれが底を尽きてきたという事のようだ。
当然、物が足りなくなれば値段は上がる。
輸入割り箸に頼ってきたコンビニチェーンがそれにどのように対処するか..というのが特集の主な内容だった。

テレビに映っていたのはファミリーマートであったが、その割り箸対策プロジェクト(なるものが社内に発足したらしい)のメンバーの言葉にとても腹が立った。

国内の割り箸産地の工場を視察したその若いメンバーが、いけもしゃあしゃあと「機械化が進んでいない。働いている人に若い人がいない」などとのたまわったのである。

割り箸や楊枝を無料で客に渡すなどという、品物の根本を否定するような習慣を広げて、国内の割り箸産業の息の根を止め、いざ、中国の品物が思うようにならなると、泣き付く。
そんな奴等が何であんなエラそうな事をいえるのだろうか??
「働いている人に若い人がいない..」当然である。
人様にただであげるような物を作るのに前途を感じてそれを仕事する若い人が居ないのは当然である。
あのファミリーマートの若い担当! そんなことを偉そうにいうお前は、どうなんだ?! 自分はそんな割り箸工場で働けるか?
自分がイヤなものは、他の若い人だってイヤなのである。
自分達で割り箸の地位をそこまでおとしめておきながら、なんであのようなセリフが吐けるのか全く理解できない。

さて、中国では割り箸を作る目的で材木が伐採されているわけだが、日本では主に間伐材が使われているという。
間伐材が発生するには、林業が盛んであることが条件だが、現状、日本の林業はもはやその体を成していない。「業」とは呼べない状況といってもいい。
林業が無いところには、間伐材も発生しない。だから、割り箸も作れない。
単に割り箸を作る機械を新しくすればいいとか、人手を増やせばいいという単純な問題ではない。
あのファミリーマートの若い担当者は、そこまで分かっているのだろうか?
それとも、コンビニ業界の連中はやはり考えもコンビニでインスタントなのだろうか?

あー久々に腹が立った連中だ..


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ohyakusyou2001の地産地消日記
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