今年の情勢
2006/02/16 (木)

スーパーや市場の関係者を交えての勉強会があった。

昨年の夏野菜は、出荷価格が低迷しどの農家も経済的に大変だったので、今年はどのようになるのか皆、とても関心がある。

市場関係者の話によると、昨年のスーパーの青果部門は最近にない利益を上げたところが少なくなかったようだ。
というのも、出荷価格は暴落したものの、販売価格は無用な競争激化を避けようとしてさほど下げなかったためとのこと。
販売価格は、ほとんど据え置きで仕入れ価格は暴落、よってスーパーの青果部門は大変潤ったということらしい。

さて、肝心の今年の見通しだが、すでに昨年の暴落ベースが基準となった数字がボツボツ出て来ているとのこと。
契約栽培の交渉ベースは、農家にとって悪夢だった昨年の価格。
これが、ベースだから、ここからまだ下がる余地すらある..という、生産者にとっては大変悲観的な話であった。
原油値上げを理由とした各種資材の値上げと、出荷価格の底の見えない価格低迷..上からも下からも挟まれて、正直、たいへん苦しい状況。

さて、こういう状況が続くと中規模の農家は経済的に大変な状況となる。
アメリカなどでも、同様の理由で中規模の農家は無くなり、大きなところと小さなところしか残っていない。
日本でもこれから生き残れるところは、何十町歩という大面積で大勢の外国人労働者を安く雇って野菜を生産する農家か、夫婦二人だけでボチボチとやっている農家か、そのどちらかしか無いような気がする。

規模を大きくするのは良いが、国土の狭い日本にはそんなにまとめて面積のとれる条件の良い耕地は少ない。
さて、どうなる?ホントに。

 
ohyakusyou2001の地産地消日記
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