2006/01/19 (木)
ライブドアに強制捜査が入り、温泉につかってノンビリしている間に東京証券取引所が混乱防止の為に前代未聞の取引き打ち切りというエラい事態になってた。
この、証券取引所の時間内の取引き打ち切り措置。 これが、なんだかおかしな方へ話が進みつつあるのが気になる。 一部の新聞には、個人投資家が原因だ、デイトレーダーが原因だなどと書かれている。 一日に何度も売り買いを繰り返し、細かく利ざやを稼ぐデイトレーダーは健全な市場形成の敵だとまでいうメディアさえある。
さて、時間を少しさかのぼってライブドアに強制捜査が入る少し前の事を考えてみよう。 それまでは、長期低迷していた株価がやっと上がってきた、これは個人投資家が株式市場に戻ってきたから..みなさんメデタシメデタシ。 どこのメディアもこのような論調だった。 それが、ものの1,2日で今度は個人投資家が悪いですか?? なんという変わり身の速さ! というより、節操の無さだな。
安く買って高く売るのは株式市場だけでなく、商売の基本。 例え、デイトレーダとてこの論理を忠実に実行しているだけのわけであって、何ら悪い事はしていない。 個人投資家が参入して、良いところはイタダキ..デメリットについては個人投資家のせいにする..こんな無責任な論調にはあきあきだ。
確かに、最近の市況はミニバブルじゃないの? と私も思っていた。 実体が伴わないバブルなら、いずれ化粧がとれて実体が明らかになるだろう。バブル崩壊。 しかし、ほとんどの個人投資家は、それは自己責任と受け入れて取引きを行っているに違いない。 少なくとも少し前に発生した..「注文を入力ミスしました〜 なんとか見逃して下さい〜」と泣きを入れた証券会社よりはよっぽど潔いと思うがどうだろう?
しかし、それにしてもだ、東京証券取引所の対応のお粗末さには言葉が出ない。なんというていたらくであろうか。 昨年、システムダウンの騒ぎを起こしていたにもかかわらず、ロクに対応もしてなく、今回またこの騒ぎ。 取引時間内に「途中で取引きを打ち切るかもしれません」なんて発言すれば「みなさん、今のうちに売りたい人は売っちゃって下さい」と言って煽っているようなもの。火に油を注いでる。 こんなに短期間に同じトラブルを起こしたにもかかわらず、450万件の処理能力を500万件に..などとその場しのぎの小手先の対応。もう、アホかと...
ちなみに、資金に余裕があって、温泉なんぞにつかっていなかったら、昨日は買いに走っていたことでしょう。
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