2005/06/23 (木)
今年は本当に雨が少ない。 一説によると、一年間で降る雨の量はどの年もそんなに変わらないという。 今、雨が少ないという事は台風か何かで帳尻を合わせるつもりなのか?
雨が少ないとよく発生する生理障害がある。 原因はカルシウム不足。トマトではカルシウム不足となると実の尻腐れが発生するが、結球野菜ではカルシウムが欠乏すると玉の内部が黒くなる。 これは、玉の内部の成長が著しい部分に十分にカルシウムが行き届かなくなるため。 当然の事ながら、玉の中での出来事なので切って中を見てみないと分からないため、やっかいなものである。
この玉の中がカルシウム欠乏により黒くなる症状を、現場では「アンコが入った」とか「芯腐れ」とよく言う。 人によっては「しんくろ」という人も居る。 この「しんくろ」という言葉、初めて聞いた時は英語のSynchroだと思い、いったいどんな病気なんだろ??とビックリした覚えがある。 よくよく聞けば、芯が黒くなるから芯黒って事なのだが。
本当に雨が少ないので、あちこちの畑でアンコが入った白菜が収穫されずにうち捨てられている。 その隣の畑を見るとそこには、出荷調整で出荷できないレタスが無数にうち捨てられている。 未曾有の安値に生理障害、まさに今は踏んだり蹴ったりの状態。
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