先を考える
2005/04/07 (木)

作物の栽培が上手くなるかどうかというのは、先がどこまで読めるのかという事と深い関係があることを常々痛感する。

毎年、どんな時にどんな病気や虫が発生するのか、どんな天候になったときは作物はどうなるのか。
日々変わっていく気象や周囲の環境に注意を向けて、その先、どんな事が起こり得るのか思案する...これが大切だと思う。

特に、病気などは外見に病班が現われてから対応したのでは遅すぎることが往々にしてある。
病気が発生してから農薬を撒いても、もう、手後れなのだ。
先を読んで、病気の発生を食い止める..先手必勝。
肥料もしかり。

ところで、人間というのはたいてい先を見通すのは苦手だ。
見通さなければいけない先が遠ければ遠いほど「何とかなるさ」という気持ちになってしまう。

最近、食物アレルギーに関する本を読んだ。
アトピーをはじめ、今は何らかのアレルギーを持って産まれてくる子供が多い。
本によると、妊娠のごく初期の時点で産まれてくる子ともがアレルギー体質になるかどうか決まってしまうらしい。妊娠5週目まででほぼ決まるそうだ。

アレルギー体質になるかどうか...その決め手となるのは、妊娠時点の母体の汚染状況とのこと。
本によると、産まれてきた子供がアレルギー体質になるというのは、その母親の妊娠以前の10年の汚染の総決算の結果だとあった。
妊娠したら、タマゴや牛乳を食べてイケナイというのは、アレルギーを発症させる最後のひと押しを止める程度に過ぎないということらしい。
25歳で妊娠すると仮定すれば、少なくとも14〜15歳のころからは、妊娠を意識した生活をしなくてはならない事をこの研究結果が物語っている。

これらは、研究の結果、かなり解明が進んで分かったことらしいが、果たして人間は10年スパンで物事を考える事ができるだろうか...

 
ohyakusyou2001の地産地消日記
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