2004/12/15 (水)
ハワイ島は、溶岩で覆われた島なので白い砂浜はそんなに多くない。泊まったホテルもグレーの砂浜だった。
宿泊客が、ビーチのデッキチェアーで思い思いの時を過ごしている。波が寄せては返し...時折、吹く風がほてった肌を冷やしてくれる。
お昼ご飯を済ませて、一番眠たくなった頃くらいから、ビーチに海からの訪問者がやってくる。 その訪問者達は海亀。そう、彼らも、お昼寝のためにビーチにやってくるのだ。
亀は波打ち際まで泳いでやってきて、打ち寄せる波を利用して砂浜に上陸。前のヒレを使って、ゆっくりと砂浜の上の方に上がってくる。 午後、毎日、砂浜に出ては上がってくる亀達を飽きもせず眺めていた。
砂浜を這い上がるのは、亀達にとっては結構な重労働なのだろうか...十分、上まで登り切らないうちにクタッという感じで眠りに入ってしまう亀もいる。 十分に登り切らないと大きな波がやってくると、お尻が波で洗われたりする。そういうのは、あまりよろしくないらしく、お尻を洗われた亀は「しょうがないなぁ...」という雰囲気で、再び砂浜を登りはじめる。 そして、波が届かない高さまで登った亀は、そこでゆっくりとお昼寝の時を過ごす。
彼らはあまり人を気にしないようだ。人がデッキチェアーで寝ていても、すぐ近くまで登ってくる。 ただ、寝ている時に人間に周囲を取り囲まれるのは、やはり鬱陶しいらしく、グタッをしていた首をちょっと持ち上げて「何かウルサイなぁ」という様子で辺りを見回すことが多い。
同じ砂浜で、人間と亀が入り交じって昼寝をしている...こんな平和なビーチがいつまでも続いて欲しいと思う。
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