2004/12/12 (日)
前回の旅も、今回の旅もレンタカーを借りた。 ホノルルと違い、ハワイ島はレンタカーが無いとどうしようもない位、公共交通期間が貧弱なためだ。
ハワイ島の道路は一言で言うと退屈な道路...島の周回道路は溶岩の原野を走っているところが多いので、ひたすらダーーァッという感じで真っ直ぐ。 周囲は黒い溶岩石がゴツゴツとしているだけで景色の変化も乏しい。
道幅も広いので、真っ直ぐなところではみんな飛ばす飛ばす。 運転していても、視覚的なスピード感が乏しいので、スピードメーターを見ていないと、ついついオーバースピードになってしまう。
幅が広くて、真っ直ぐな道路はたいてい、制限速度は45マイルか55マイルである。時速45マイルは約時速70キロ、55マイルは90キロ。 でも、スピードを出す人は時速70マイル位(110キロちょっと)は出して車をとばしていく。
ただし、飛ばし過ぎは要注意。道端に隠れたパトカーからレーダーのスピード測定が待ち構えているからだ。スピードの取締は、比較的頻繁に行われているようで、今回の旅行中、1日に三回も取締現場に出くわしたことがある。
こうして書くと、かの地での運転マナーは良くないような印象を受けるが、実際に運転してみて運転マナーが悪くないことを実感した。 普通、道路を走っていてもスピードが遅いからと後ろの車からパッシングなどされることはまず無いそうである。そういう場合は、ただ、単に追い越していくだけ。
それに、ハイウェイではガンガンと飛ばしている車も街中になるととたんに運転がゆっくりになる。ちょっと慎重すぎるんじゃない??なんて思うほど。 間違っても、狭い道で歩行者をかすめて自動車が通過していくなんて事は無さそうだ。 合流車線でも、すぐに譲って入れてくれるし、止まらなくてはいけないところではキチンと停止している。マナーは、なかなか良いのではないかみた。
運転していると、日本との違いに色々戸惑うことがある。 1つは追い越し禁止。追い越し禁止か否かは日本と同じようにセンターラインで分かるようになっているのだが、これが実にこまめに切り換わる。地形上、アップダウンの起伏のある道路が多いのだが、上りのちょっと手前からは追い越し禁止(頂上から先が見えないので)、頂上に差し掛かると禁止解除..といった具合。 そんなアンバイなので、対向車との兼ね合いで追い越すタイミングはなかなか難しい。
あと、制限速度も頻繁に変わる。 少しの区間、道路が狭くなっているからと500m位の間、制限速度が低かったり、学校の前だけ制限速度が低かったりといった具合だ。(そういう場所で、パトカーがレーダーを持って待ち受けている!!)
ついぞ、最後まで慣れることが出来なかったのが信号の無い交差点。 日本だとこういうところは通った物勝ちなところがあるが、あちらでは違うのだ。交差点では四方向から来た自動車が侵入前に一時停止するが、一番早く停まった車が一番早く通る事ができるようなのだ。 だから、信号の無い交差点に差し掛かった時、自分の車と他の車の止まった順番を把握しておかないと大変な事になってしまう。 もっとも、自分の順番を見ていなくても他の運転手が「次はお前だ..」とジェスチャーで教えてくれるので、焦って発進する必要はないのだけれど。 日本だと「先に行っちゃお〜」みたいな感じがあるが、きちんと秩序正しくルールが守られているみたいなのだ。これには本当に感心した。
画像1:ホテルで飼われていたロバ。昔、コーヒーの運搬用に連れてこられた 画像2:ハワイの洲鳥 ネネ(Nene)
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