2004/09/19 (日)
朝、いつものように出荷。
途中、Yさんに行き会う。 開口一番、Yさんは... 「いやぁ、まいったよ、ロメインレタスを一反歩もぶちゃった(捨てた)よ〜」
病気でも発生したのかと聞くと、一週間の出荷停止要請があったのだという。 ロメインレタスの事はあまり詳しくないが一反歩といえば、600ケース位はあるだろうか... 仮に1ケース700円としても40万円以上をフイにした事になる。 この40万円は出荷していれば得られたはずの売り上げであって、肥料代やマルチ代、農薬代、手間代は別であるからして、実際はもっと損害は大きい。
レタスやハクサイなど、ポピュラーな野菜は天候の加減で市場に品物があふれても、たいがいなんとかさばく事ができるらしい。 しかし、ロメインレタスのようなちょっと込み入ったものとなると、そうはいかないらしい。 したがって、品物があふれてくると「出荷止めてくれ」という事になる。 どのような理由でYさんが停止対象に選ばれたのかは分からない。
そもそも、ロメインレタスのようなものは、最初から行き先(売り先)が決まっていて、その需要分だけ生産するという色合いが濃い作物だ。
需要者は、例えばコンスタントに毎日、200ケースあればいい。それ以上は要らない。 だけど、生産には天候の変動などで波がある。 天候が不順で、100ケースしか出荷できなければ、需要者は緊急に別のところかどこかから調達することになる。 天候が順調で、250ケース出せますよ..といっても200以上はいらないのだから、50ケースは捨てる事となる。
一日200ケース出荷するペースで種を蒔いて植え付けていたとしたら...天候が順調で種蒔きから収穫までが標準より3日早まったとしたら、一時的に600ケースが余分にとれる事となるわけだ。
値段は、品薄の時も、豊作の時も関係なく一定の価格である。 だから、昨年のように天候不順が続くと、収量が上がらず、値段も上がらないという極めて厳しい状態になる。
だから、このような出荷形態は計算もしやすいが、品薄でも泣き、豊作でも泣き..ということになる。
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