心を込めて..
2004/06/24 (木)

明日は雨らしい..出荷が多いのに。

今日は出荷の後、収穫が終わった畑のマルチを剥いで広げて乾かしておく。
午後、奥さんにはレタスの定植作業をやってもらう。
自分は、あたらしく借りた畑を耕しに行く。草が生えてきたので耕しておく。
広さは20アール位あるか..借り賃は全部で1万円/年である。昨年まではタバコ畑だった。
耕した後、緑肥の種をまき、その後、ごく浅く耕しておく。

その後は、朝方、めくって乾かしておいたマルチを取り込む。これは大きなビニール袋に入れてJAの回収に出す。

夕方、防除作業。レタスにロブラール、クリーンヒッター、ハクサップなど。

このところの好天で、だいぶ相場が下がってきている。
出荷する側としては、一箱に16個も入っているのに数百円では全く張り合いがないものだ。よくスーパーの店頭などに生産者の写真付きで「心を込めて作りました」みたいなものが出ているけど、本当に心を込めてたらこの値段では売れないだろなぁ..と思う事がある。
でも、生産者はまだいい。なんだかんだ言っても、自分が手をかけて作ったものなのだから。もっとも問題なのは、流通ではないだろうか。流通に携わっている人から見ると、別に自分が作ったものでも、自分が食べるものでもない。品物に対するコダワリはもっとも薄いといえよう。このような意識が流通にかかわる様々な問題の根底にある気がしてならない。

しかし、生産者とて問題が無いわけではない。これから、ますますと価格が下落し、それに対応しようとした生産体系が進んだ場合(合理化が進んでコストが安く作れるようになる..とも言う)生産される食物はあくまでも1個の単なる商品となり、感情の入る隙間は無くなるだろう。それが大きな問題を引き起こしそうな気がしてならない。

しかしながら、このような事を突き詰めて考えていくと「物の価値」をどうとらえるか..という事に行き着く気がする。
やはり、ここらで物のありがたさや価値を、改めて身に感じたほうが良さそうな時期がきたように思う。


 
ohyakusyou2001の地産地消日記
[ホームに戻る] [今日の日記へ] [この日の日記へ]