今年の春は暖かくなるのが遅かったが、秋田の山奥ではなおさらのことだった。ふきのとうの花が真っ盛りで空木の花も咲かず蕨はようやく出始めたばかり。それでも虫に刺されながらどうにか食べるくらいは採れた。虫に刺された顔はそっちこっち腫れて大きな代償となった。