家を出たり入ったり、明日から雨かと思うと、あれもこれもと欲張って用事を済ませようと気ばかり焦るのだ。
駄猫専用の毛布を洗濯して、炬燵布団も陽に当てる。

　昨日作りかけだった畝を仕上げて銀マルチを張り、サラダミックスとスティック春菊を播種。ホウレン草発芽。
　Ｋさんは思いのほか風邪が長引いているらしく姿を現さない。やだなぁ、本当に鬼の霍乱だぞ。早く良くなるといいのだが。

　畑でマルチに切れ目を入れていたら、Ａ井さんが庭の柿を持ってきてくれた。やった！実はこの時期になると隣近所から庭の柿を頂戴するのだが、Ａ井さんの柿が一番甘いのだった。

　午後、ホームセンターへ出かける。温室の観葉を見ていたら、立派なゲットウの鉢植えが値下げになっていて、あろうことか価格は１００円だった。信じられなくて、近くで話をしていた店員らしき御爺さん二人に尋ねてみる。

「あのう・・・、これ・・・なにか理由があってこの価格なんでしょうか？」
「それはねぇ〜、お客さんが運がいいからだよ？よかったねぇぇ」
「はぁ〜？」

　ま、まぁいいか。１００円だもんね。というわけで店員にニヤニヤ見送られて買って帰る。

　やだなぁ、今頃そのニヤニヤが気になってきた。まさか真夜中に植物怪獣ゲットーンとかに変身しないだろうなぁ。もちろん怪獣の鳴き声は「グギャー、ゲットォォォォウン！」

（画像１）ゲットーン(笑）　物凄い大株。値引きの本当の理由は、鉢に根が回ってるからかもしれない。

（画像２）寄り道するとなかなか帰れない園芸コーナー。

（画像３）Ａ井さんがじっと作業を見守る中、播種！