Kさんが地下足袋を履いて来た。ひょいひょいと身軽に動き回って、手早く地這い胡瓜の蔓を剥がすと、たちまち畝をこしらえていく。いわゆる勝負靴とでもいうのか、
これを履いた時のKさんは気合が入っている。

「俺も忙しい身体でよ。今日はアレだよ、これから老人会の法事だろ？明日はグランドゴルフの後に集会があって畑に顔出せんからよ」

　・・・全部宴会絡みなところが、Kさんらしいな・・・と、ニヤニヤしながら畑を耕す。前の畑の大家さんが置いていって下さった籾殻で、泥ハネ防止に大根の双葉の周りをマルチ。

　Kさんがザルに蔓なしインゲンを収穫しているのを、羨ましく熱い眼差しで眺めてたら少しお裾分けを貰った。やったー。ふと見るとS木氏が胡瓜を収穫していたので、これも必死の念を飛ばしてみると・・・

「はいはいはい、あげますあげます」

と素直に２本の胡瓜を差し出すではないか。今日から超能力者にゃんこ堂を名乗ろうかな。えへへー、と機嫌よく笑いつつ新生姜を掘り出して二人に押し付けた。

　ベランダの育苗場の保護に使うため、ホームセンターにアクリル板を見に行く。少し重い厚みのある物を屋根代わりに使えば、風で動く事もないし長持ちかなあ、と思ったんだが値段が高すぎたので、アッサリ変更してトンネル用のビニールを買ってきた。

（画像１）ベランダ苗置き場完成？ちょっと風に弱そうだなあ。

（画像２）やれば出来ーーーーる！耕したぜ！

（画像３）おまえらな・・・タコ部屋の布団にたむろして和むのヤメテ。狭いんだからー。