冷蔵庫が赤い悪魔で満杯になってきた。仕方ないので大きなタッパに洗ったトマトを盛って「冷蔵庫を開けた人は一回に１個トマトを食う」法を発令してみた。冷蔵庫の開く音がするたびに夫婦で「トマト食えよー」と牽制するが、たちまちつらくなって来た。中玉トマトも混じってるしなぁ。
そのうちに「今のは駄猫が冷蔵庫開けたんだ」とか「パス３回までヨシとする」とか言い始めて、あっけなくシステム瓦解。

　畑の雑草がまた伸びて来た。ひとりで借りているならともかく、両隣に迷惑はかけられないので夕方チビチビとむしっていたらＫ山さんのトラックが停まって中から声がかかる。
「何やってんのー！今のうちにやる事やっとかないとー、花火見らんないよう！」
そうなのだ。近所中、花火大会の話題で気もそぞろなのだ。畑の住人達も朝から場所取りに気合が入ってる。今年は酒屋の小父さんが花火のパンフレットと団扇をくれた。メッセージ花火というのがあって、「○○君、誕生日おめでとう花火」などという個人的なのもある。我が家は幸い２階の北窓からよく見えるので、椅子とテーブル、料理を運んで夫婦と駄猫で花火宴会をした。
たーまやー。